岡田克也代表は5日夕、地方行脚で訪れた青森県中泊町で記者団の取材に応じた。

 岡田代表は同日の青森県内深浦町、鰺ヶ沢町、中泊町での一連の日程について、海沿いの地域を回り漁業や農業関係者を中心に意見を交わしたとして、「やはりこうした比較的人口が減っている厳しい地域で、必死で地域社会を支えていただいている第1次産業の皆さんの意見を聞けたのは、本当に勉強になった。しっかりとわれわれはその声を踏まえて政治をやっていかなければならないと、あらためて感じた」とコメント。

 参院選挙青森県選挙区の情勢については、「五分五分に近いところまで来ているので、後はやりようだ。野党がしっかり結束して戦い抜くことができるか。そういう形はできたので、後はそれに魂を入れる作業だ。田名部(匡代)さんは、素晴らしい政治家なので、今日も非常に良い演説をされた。彼女がどれだけ引っ張っていけるか。私はやりがいのある選挙区だと思う」と手応えを示した。

 同県選挙区の位置づけについて、「東北全体が非常に重要な戦いになってきている、つまり勝負になってきている。特に青森はその中でも非常に重要で、党を挙げて必ず勝利しなければいけない」などと強調。

 共産、社民各党との協力が早い段階からできたことについては、「県連や升田(世喜男)議員も含めて、いきなり選挙に向けて話し合いを始めたわけではなくて、その前からそういう下地をつくっていたことが大きかった。前回私が来たときも、安保法制の廃止ということで、連合と各党が一緒になって街頭演説された。そういう積み重ねの結果として今があるのだと思う」と述べた。

 そのうえで今後党本部として、県連の要請に基づき、最優先で希望を叶えていきたいとの考えを示し、「私は選挙の投票日が近くなれば、あるいは選挙中は、限られた時間なので大きな都市が中心になるかも知れないが、この5月から6月前半くらいまではもっときめ細かく地方をしっかりと回るということが大事ではないかと思っている」と述べた。