埼玉県狭山市で1963年に起きた女子高生殺害事件の犯人とされ無期懲役刑に服しながら自身の無実と再審を訴え続けている石川一雄さん(94年に仮釈放)を支援しようと、東京・日比谷野外音楽堂で24日、「狭山事件の再審を求める市民集会」が開かれ、民進党から江崎孝参院議員、福山哲郎幹事長代理、大島九州男参院議員が出席した。

江崎孝参議院議員

 江崎孝参議院議員

 江崎議員は、石川一雄さんの「教育の 機会奪われ 過去の吾 生死を賭して 獄に学ばむ」という言葉を聞くたびに、石川さんご本人をはじめ、支えてこられた弁護団や多くの仲間の方の長い闘いに敬意を表する」とあいさつした。さらに「この闘いは全ての差別で苦しんでいる人々の闘いでもある。石川さんの無実の獲得が民主主義、人権問題を前進させることとなるだろう」と力を込めた。

 「狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会」世話人の組坂繁之部落解放同盟中央本部委員長は「石川一雄さんの不当逮捕から今年で53年。見えない手錠を外すまで、半世紀以上に及ぶ冤罪・狭山事件の一日も早い再審開始と、あらゆる冤罪をなくすための司法民主化に向けて共に闘おう」とあいさつした。