岡田克也代表は5日午後、札幌市内での街頭演説後に記者団の取材に応じ、参院選北海道選挙区について、「2人当選に向けてしっかりとやる」と意気込みを語った。衆院北海道5区補欠選挙で下地ができた野党共闘のあり方をどう生かしていくかとの問いには「ここは複数区で限界もあるが民進党としてしっかりと頑張っていく」と述べた。

 安倍総理の増税延期表明をどう受け止めるかとの問いには、「増税延期はやむを得ないと考えている。財政を健全化していくために景気の状況からしてやむを得ざることとして認めざるを得なかった。しかし、そうした状況を作り出せなかつたアベノミクスの失敗、安倍総理の経済状況の失敗については厳しく言わなければいけない」「そして、先延ばしするときに自分の任期の先まで延ばしてしまったのは極めて無責任。自分の任期の間にきちんと10%まで持っていく道筋を示すことが総理大臣としての責任だ」と断じた。

 自民党が参院選公約の中で「赤字国債に頼ることなく安定財源を確保して可能な限り社会保障の充実を行う」と記す一方で、具体的な財源を示していないことについてどう追及するかと問われると、岡田代表は、「追及というよりも与党に明らかにしてもらいたいのは社会保障の充実については1兆2千億円分くらい残っているが、このうち何をやり、何をやらないのか。今日の『日曜討論』を見ていても自民党と公明党で考え方が違うのではないかと思う。子ども・子育てをやることでは一致しているが、低年金者への給付制度、低所得者への介護保険料の軽減措置、年金受給資格期間を25年から10年にする措置など、(自民・公明間で考えが一致していない)そうした政策を私は来年4月にやるべきだと思う」「決まっていた社会保障はきちんとやると決め、そのうえで財源をどうするかということだ。行革や他の公共予算を削ることでやればいい。しかしどうしても足らない部分は赤字国債に頼るしかないと申し上げた。それを無責任だと言われる筋合いはまったくない。言いがかりに過ぎない」と述べた。