蓮舫代表代行は8日、青森県八戸市を訪れ、田名部匡代公認内定候補者の総決起集会であいさつに立った。

蓮舫代表代行

 蓮舫代表代行は、国会では「アベノミクスは成功している」と言いながら、サミットでは「現在はリーマンショックの直前のような状況」と言って消費増税先送りの理屈立てをしようとした安倍総理に対し、「素直に『自分の経済政策は間違った』と言えばいい。現実を見ず、自分の責任を認めず、『周りが悪いから仕方がない』と言う安倍総理に、参院選挙を通じて謙虚さを教えてほしい」と皮肉った。

 その上で、「地域で頑張っている人たちが仕事を続けられるように、県外に進学した子どもたちが地域に戻ってきて仕事ができて、地域で結婚して子どもを育てられるように、普通の夢を普通にかなえられる政治を取り戻そう」と訴え、「田名部匡代さんは、これまでもこれからも、皆さんの思いを代弁できる人だ。一人ひとりの思いを田名部さんに託して国会に届けさせてほしい」と呼びかけた。

 田名部匡代候補予定者は、青森県内全域を走り回って青森県の魅力を再発見したとしつつ、「しかし聞こえてくる地域の人々の声は、生活や将来に対する不安の声だ」と切り出し、ある地域で出会った92歳の男性に「俺たちは冬になると1時間半かけて病院に通っている。命を助けてもらうために命がけだ」と訴えられたエピソードを紹介し、「まさに青森の、命の格差の問題だ」と力を込め、「青森の苦しみが政治に届いているか。参院議員の任期は6年。40代の私は6年間走り回って、地域の思いを、苦しみを、全部受け止めて、政治に届けることができる。だからぜひ、私にやらせていただきたい」と選挙戦にかける強い決意を表した。

 さらに、「今を生きる私たちが未来に果たさなければならない大きな責任の1つが平和の問題だ。戦後70年守り抜かれた不戦の誓いをしっかりと守り抜き、次の時代に平和な社会を継いでいかなければならない」と強調し、ある日の街頭演説での「私の演説を聞いてくれていた中学生の男の子が駆け寄ってきて、私の手をがっしりと握り、私よりも深々と頭を下げて、『僕たちの未来をよろしくお願いします』と声をかけてくれた」とのエピソードを紹介。「この子らの未来のかかった夏の参院選挙だ。何としても結果を出さなければならない。皆さんの思いを一身に背負って、16年間の活動のすべてを選挙戦にぶつけていく。どうか最後まで支えてほしい」と力を込めた。

升田世喜男衆院議員

 党青森1区総支部長の升田世喜男衆院議員は、会場の盛り上がりを受けて「この熱気を全県に広げていきたい。残り1カ月、ここからが勝負だ。大企業が良ければすべてが良くなるわけではない。今のアベノミクスで地方は苦しい。この政治の流れを変える。そのこぶしを青森から、田名部匡代から上げていこう」と呼びかけた。

 集会の最後は、田名部後援会の女性部会員らの発声でガンバロウコールを唱和。4歳の子どもを持つ母親という女性は「子どもに平和で安心な社会をつなげるために、田名部匡代さんに頑張ってほしい」、20歳の女子学生は「私たちの世代の代弁者としても頑張って」、田名部候補が20代の頃からの付き合いだという女性は「まじめで、まっすぐで、正直で、人の痛みを自分の痛みとして考え、困難に立ち向かっていく匡代さんに、女性目線の声を届けてもらうためにも勝利を」とエールを送り、会場総立ちでガンバロウコールを3唱して気勢を上げた。

 集会には、連合青森の内村隆志会長のほか、共産党の高橋千鶴子衆院議員、社民党青森連合の三上武志代表も駆け付け、それぞれの立場で田名部候補の必勝のために連携・協力していくことをアピールした。

連合青森会長、共産社民両党の代表者らが臨席

連合青森会長、共産社民両党の代表者らが臨席

県内各地から集まった支持者の人々

県内各地から集まった支持者の人々