岡田克也代表は17日、神戸市内の街頭演説会の終了後に記者団の取材に応じた。主なやり取りは以下の通り。

 問 この参院兵庫県選挙区では4番手の公明党が猛追していて、全国でも屈指の選挙区と見られているがそのことについて受け止めを。
 答 選挙区の事情は申し上げないが、大事な選挙区。

 問 旧民主党時代は兵庫県の中でも(この兵庫1区は)逆風がふいたが、新しく民進党になって街頭の雰囲気はどうだったか。
 答 旧民主党に対する信頼も回復して、何より(この兵庫1区は)井坂さんがいるし、井坂さんは素晴らしい政治家なので、信頼も厚いと思います。相乗効果で民進党を作った意味が兵庫では大きい。
 問 共産党と1人区では選挙協力が進んているが、兵庫ではどのように考えているか。
 答 ここは(共産党も)候補者を出されているので、お互いに競いあうということ。不思議なことはない。自民も公明も競い合っている。

 問 さらに選挙協力を深め合う考えは。
 答 1人区と複数区、比例代表でそれぞれ考え方が違う。協力したり競いあったりする。

 問 舛添都知事のことだが、自民党・公明党が推した都知事がああいった形で政治とカネで追及され大きな混乱がうまれた。このことが参院選にどのような影響があるか。
 答 有権者の判断すること。私がなにか言うことではない。やはり舛添さん、前任者もふくめて2代続けてスキャンダルで途中で投げ出す形になった。この約5年ほどで4回目の選挙になる。これは異常な事態。候補者を選んだ今の与党に非常に大きな責任があると思う。ここはしっかり反省してもらいたい。安倍さんから反省の弁を聞いたことがない。はっきり(反省を)述べてもらいたい

 問 新たな都知事は民進党からも有力な声が聞こえるがどういった方がふさわしいか。
 答 どういった方がふさわしいかは昨日申し上げた。それ以上は申し上げるつもりはない。

 問 大阪の隣の兵庫県でおおさか維新の会の存在について、この兵庫県ではどのような受け止めをされているか。
 答 隣ですから、影響は一定程度あると思う。ただ、ここは兵庫であって、大阪ではない。

 問 演説の中で与党もどきという表現があったが、おおさか維新の会のことをさしているのですか。
 答 想像にまかせる。大事な時に与党と共同歩調をとる、そういう政党は与党だと思っている。

 問 都知事選の関係で、急きょだが候補者の擁立作業を進められていると思うが、現在の状況を。
 答 細かく具体的に言うつもりはない。決まれば話す。

 問 都知事選の候補に蓮舫代表代行や、長島衆院議員が(与野党)相乗り候補でという話が出ているが受け止めを。
 答 具体的にコメントはない。相乗りということはありえない。

 問 都知事選候補者の擁立の件、法律的には告示の日までに決めればいいと思うが、めどは。
 答 可及的速やかにということ。

 問 今日の枝野幹事長の会見で、仮の話で参院選の候補が都知事選に立候補する場合は、参院選の公示日までに意思を明らかにしたいというのが当然という見解を述べられました。その意見に賛成ですか。
 答 特にコメントしない。

 問 東京電力の第三者委員会が福島第1原発事故の時のメルトダウンの判断基準があったにもかかわらず、清水社長の判断でそう言った言葉を使わないようにと、旧民主党政権サイドからも慎重になるようにという話があったとしているが、受け止めを。
 答 驚くべき報告書だと思う。根拠が示されていない。官邸筋もいったい誰なのかもわからないし、確認もできていない。清水社長はそういうふうに言われたのかもしれないが、いずれにしても何の裏とりもしないでそのまま報告書に書くというのは極めてひどい話。

 問 参院選が間もなくというときにこういう報告書が出て、選挙への影響はあるか。
 答 分からないが、事実関係を明らかにしてもらう。そのことを求めていかなければならない。レポートを書かれた方はきちんと説明する必要があると思う。