岡田代表は18日、大分県由布市で街頭演説を行い、朝から気温が上がる中、約300人の支持者や聴衆に向けて「この参院選で安倍政権の暴走を止めなければならない。憲法の平和主義を守るため、安心できる社会をつくるために、民進党をいっそう応援してほしい」と訴えた。

 岡田代表は、「今日は、地震の影響が残る商店街の様子や、被災した中学校の体育館などを見せていただいた。非常に爪痕が深く、早く原状回復をしなくてはならないとあらためて感じた。そのため、今回の補正予算は例外として予備費で組んだが、その原資は皆さんの税金と将来世代からの借金なので、無駄のないように有効な使われ方になるよう目を光らせていく。同時に早い対応がされるように政府に対して必要な協力をしていく」と話し、被災地の復旧・復興に最大限努力すると力を込めた。

 来週に迫った参院選に言及し、「この選挙は大きな分岐点にある。ここで選択を誤れば大変なことになる。その危機感をぜひとも皆さんで共有して欲しい」と話し、この参院選はこれまでで最も重要な選挙になると訴えた。

 政策課題として、「生活と経済」を取り上げた。「この国は20年ほど経済の低迷が続いたが、どうやって立て直していくのかがこの選挙では問われる。安倍総理が進めてきたアベノミクスでは、いい面もあったことは認めるが、8割の国民が景気回復を実感していない。つまりアベノミクスは行き詰っている」「成長は大事だが、それだけではだめだ。成長と分配がどう両立できるかが政治ではないか。そこでわれわれが最重視することは人への投資だ」と述べ、旧民主党政権で実現した高校授業料の無償化に続き、給付型奨学金の導入、就学前の子どもたちを持つ親の負担の軽減などを実現すると訴えた。