第24回参院通常選挙が公示された22日、山尾志桜里政務調査会長は大分市内で党公認の足立信也候補とともに選挙戦の第一声を上げた。

山尾政調会長

山尾志桜里政務調査会長

 山尾政調会長は、「アベノミクスは金持ちを大金持ちにすることには成功したが、普通の人の暮らしを豊かにすることに失敗した。このアベノミクスの行き詰まりを転換する政策が私たちにはある」と訴え、「子どもに投資をする」「働く人を守る」「社会保障をおろそかにしない」という考え方の政策を説明した。さらに「安倍総理が隠したい最大のテーマが憲法改正だ」「自民党の憲法草案を読むと日本国憲法の美しさが良く分かる」と述べ、「国民の命を守る、この国を守るということより、国民の望まない憲法改正に血道を上げる安倍総理にノーを突きつけよう」と力を込めた。

 その上で、「足立さんは社会保障の専門家。社会保障の不安を安心に変えるすべを知っている。そして憲法の価値をしっかり知り抜いて理屈立てて説得できる人だ。憲法を守らない政党から立候補する弁護士より、今一番求められている人材だ」と述べ、「安倍総理の『この道』は、弱肉強食で一般の人が貧しくなる道だ。国防軍が海外で武力行使をする、戦争につながる道だ。私たちの道は、ともに支え合って暮らしの底上げをし、心も豊かになる社会だ。平和国家を子どもたち孫たちにつなげていく社会だ。大分からその先頭に立っていただく足立信也さんを、大分の皆さんの良識の声で送ってほしい」と訴えた。

足立信也候補者

足立信也候補

 医師で現職参院議員の足立信也候補は、民主党政権時に自身が厚生労働大臣政務官として実現した出産一時金の直接支払制度を例に上げ、「私たちは社会が子育てを支えられるように、タネを撒いてきた。そうしなければ人口が減ってしまうからだ。しかし、そのタネを掘り返し、小さく出始めた芽を摘み取ってきたのは誰なのか」と安倍政権への怒りをあらわにし、「輸出企業がもうかれば、いずれみんなが幸せになるという、まやかしの幻想に踊らされてきた。しかしアベノミクスが限界だということは、世界が認めている」と訴えた。

 「私たちは、社会が支え合って、一人ひとりが生きやすい、居場所と出番のある社会を目指してきた。それを『バラマキだ』と言った人たちが政権にいる」「大事なことは安倍総理に『負けた』と思わせることだ。今、踏み出さないと、若い人たちにいったい何を残せるのか。この夏は暴走を止める夏だ。大分県民はいつも自分たちで道を切り開いてきた。今こそ強い気持ちを持ってともに前に進んでいこう」と気勢を上げ、選挙戦をスタートさせた。

山尾政調会長と足立候補(左)
吉良州司衆院議員の「勝つぞ!」の掛け声に全員で「オー!」と気合を入れる

吉良州司衆院議員の「勝つぞ!」の掛け声に全員で「オー!」と気合を入れる

いよいよ選挙戦スタート!

いよいよ選挙戦スタート!