枝野幸男幹事長は第24回参院議員通常選挙が公示された22日朝、自身の第一声の遊説先として訪れた秋田市内で記者団の取材に応じた。

 参院選に臨む意気込みを問われ、「いよいよ本番ということであり、何とか安倍政権の暴走を止める大きな一歩を参院選を通じて踏み出したいし、踏み出せると決意している」とコメント。民進党の訴えとしては、「3年半の経済運営が派手なパフォーマンスに終始して国民生活をむしろ厳しい方向に追いやっているので、この方向転換をしなければならないということが1つ。もう1つは、憲法を堂々と訴えることなく白紙委任を取り付けて憲法を改悪しようとしている。この試みを打ち砕かなければならない。この2つが選挙の争点だと思っている」と述べた。

 選挙戦初日に秋田を訪れた理由を問われると、「全体としても1人区が勝負どころだと思っているが、そのなかでも公示に向けて急激に追い込んできて、ここからの20日余りで追いつき、追い越せる可能性の高い選挙区の1つである。したがって、スタートから全力を挙げて皆さんに押し上げていただきたいと訴えにきた」と述べた。

 秋田選挙区の松浦ダイゴ候補については、「元職で実績もあり、弁舌さわやかに分かりやすくわれわれの主張を伝えてくれる仲間だと思っている。まだまだ若くてバイタリティあふれるいい候補だと思っているので、この選挙期間中走り抜けてもらい、追いつき追い越してもらいたい。また、それができると思っている」と期待を寄せた。

 松浦候補が今回野党統一候補として擁立されたことには、「他の野党の皆さんが松浦さんを勝たせようということで、それぞれ党内にいろいろな事情を抱えるなかでまとまって協力していただける形になったのは大変うれしく思っているし、感謝している。他の野党の皆さんも県内に大きな勢力をお持ちなので、そうした皆さんがそれぞれ最大限の力を発揮していただければ十分に勝てる状況だと思っている。また、そういう動きが具体化しているなかで急激に追い上げてきているのだと思う」と述べた。

 どんな選挙戦になることを期待するかという質問には、「きちんと国民の皆さんが政治にしっかりと関心を持っていただけるように、そしてこの選挙が大きくこの国の方向性、針路を決めかねない選挙になり得るということを感じていただけるように政策論争を展開していきたい」と力を込めた。