岡田代表は23日、神奈川県秦野市内では金子洋一候補と、相模原市内では真山勇一候補と街頭演説に立ち、改選数4に対して12人が立候補するという大激戦となっている神奈川県選挙区で「民進党に2議席を」と求めた。

岡田克也代表

岡田代表

 相模原市内の街頭演説で岡田代表は、「今の政治の流れを変えよう。与党は『改選議席の過半数を取る』と言っているが、与党が過半数を目指すなら、それを断固阻止しよう」と呼びかけた。「高いハードルかもしれないが、みんなの力を結集すればできる。この選挙には新しい流れがある。市民の皆さんが中心になって野党が結集して巨大与党に立ち向かっている。この日本の政治の新しい流れをさらに強くしていこう」と力説し、「そのためにもこの神奈川で与党に3議席を与えるようなことをしては絶対にだめだ。われわれ民進党が野党結集の軸となり、先頭に立つ。真山勇一さんをぜひ当選させ、この神奈川でわれわれに2議席を与えてほしい」と訴えた。

 その上で岡田代表は、民進党にはアベノミクスに代わる成長と分配を両立させる経済政策があることを述べ、「もっともっと私たちにはできることがある。反省すべきは反省し、民主党と維新の党が一緒になって民進党を立ち上げた。民進党はこれから皆さんの期待をしっかりと担って、他の野党と協力しながら大きな流れをつくっていく。この選挙をその一歩にしよう」と力を込めた。

真山勇一候補

真山勇一候補

 真山勇一候補は、自身の選挙準備が遅れてしまったとし、「これまで『低空飛行の真山勇一』と言われてきた。しかし選挙戦はあと17日だ。この間に上昇気流に乗らなければならない。そのためには、ここにいらっしゃる皆さん、神奈川県の皆さんのご支援が絶対に必要だ」と訴え、「私には決まった組織がない。大変厳しい選挙戦を繰り広げている。この神奈川県選挙区は激戦区だが、何としてもこの17日間で上昇気流に乗って、やる以上はトップ当選を狙いたい」と意気込みを語った。

 30年以上テレビ局で報道の仕事に携わってきた真山候補は、「私は、テレビ取材の従軍記者として、イラン・イラク戦争、カンボジアの内紛、9・11後のアフガニスタン紛争と、戦争を3度経験した。そして『政治は命を守ることが大事だ』ということを学び、日本の憲法9条がどんなに大事かを身をもって経験した」と述べ、「しかし今、自衛隊が海外に出かけて行き、自分の国のためではなく、ほかの国のために戦争する国に変わろうとしている」と危機感を募らせ、「『命を大事にする政治』を実現していきたい。私には、組織も、団体も、何にもついていない。でも、神奈川県の皆さんがついていてくれる。それが私の唯一の力だ。とんでもない方向を向いてしまった政治を、この神奈川から変えていこう」と訴えた。

真山選対本部長の笠衆院議員、本村賢太郎衆院議員、後藤祐一衆院議員も駆け付けた。

真山選対本部長の笠衆院議員、本村賢太郎衆院議員、後藤祐一衆院議員も駆け付けた。

握手にも真山候補の優しい人柄がにじむ

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