枝野幸男幹事長は24日、遊説先の岐阜市内で地元記者団の取材に応じた。

 選挙戦3日目となるこの日までの情勢をどう見るかと問われ、「半年前、3カ月前に想定していた非常に厳しい状況から、かなり盛り返してきた。ここから2週間の戦いで十分勝負ができる状況まで来た」と述べた。

 英国での国民投票の結果、同国のEU離脱が決まったことを受けて、経済情勢が不透明化していることから、選挙戦で何を訴えるかとの問いに、EU離脱については「イギリス国民の皆さんが決めたことではあるが、大変残念だ」「これによって金融状況が不安定になっている。短期的には政府で激変緩和の措置を取っていただかなければ困る」とした。その上で、「われわれは一貫して『株価や為替に依存した経済運営はリスクが高い』『即効性はあるかもしれないが本質的な経済の回復にはつながらない』と言ってきた。われわれは、暮らしの安心、安定による内需主導の経済に切り替えていく必要を訴えており、今回のことで何か変わるものではない」とした。

 岐阜選挙区での選挙情勢については「全国各地で1人区は野党1本化ができたが、岐阜は段取りに手間取って若干遅れた面があるものの、各地とも1本化の効果が広がってきているので十分追いつき、追い越せる可能性がある」と手応えを見せた。