岡田克也代表は26日、西岡秀子候補の応援や「長崎の若者と平和を考える集い」出席のため訪れた長崎市内で記者団の取材に応じた。

 長崎選挙区の情勢について、「絶対に勝ちたい選挙区。西岡秀子さんは素晴らしい人で、政治家として必ず大きく花開くと確信している。ただ、今はまだ追いかけている段階。あと2週間の間に追いつき追い越せ、そのために党の幹部が入れ代わり立ち代わりやってきて、一生懸命後押ししている」と力を込めた。

 若者との平和を考える集いについては、「若い世代が今抱えている問題、奨学金の話や待機児童の話、最低賃金つまり働き方の問題、そういったことについて、あらためて問題提起をいただき非常に勉強させていただいた。率直な意見交換が非常に大事だと感じた」と感想を述べた。

 英国のEU離脱が与える影響については、「当面の問題と中長期の問題がある。当面の問題は、株価の下落や円高という混乱はあるが、それが制御不可能にならないように注意深く各国協調しながらやっていかなければならない。中長期的には、アベノミクスを支えていたのは、実は円安株高。これが1月から(状況が)変わってきている。今回のことでさらに拍車をかけている。やはり経済政策の転換が必要だ。分配と成長の経済政策、これをやらないかぎり経済成長すら実現しない」との考えを示した。

 また、英国の国民投票日が決まっていながら、安倍総理をはじめ外務大臣、経産大臣が東京にいなかったことについて、「お役人に任せて大丈夫だということかもしれないが、危機感がかなり欠如しているのではないか。ちょっとびっくりした」と安倍政権のお粗末な対応を批判した。

 報道各社の世論調査を受け、民進党の訴えが浸透していないのではないかとの質問に、「まだこれから2週間あるので、しっかり訴えていくなかで浸透していくと確信している」と述べた。

 TBSの討論番組で安倍総理が憲法9条の改正について「現状では考えていない」と発言したことについては、「あまり額面通りに受け取れない。『現状では』と言っているし、しかも過去2回、特定秘密保護法、安全保障法制、選挙の時にはほとんど言わないで選挙が終わったらやってきた。そういう意味ではまったくあてにならない。『現状では考えていない』というのは、全く何も言っていないのと等しい。かえって怪しい」との考えを示した。

取材に応じる岡田代表