岡田克也代表は27日、大阪市内で街頭演説会を行い、民進党公認で大阪府選挙区から立候補しているおだち源幸候補とともに「この大阪からおだち候補を国会に送ってほしい」と訴えた。この日の街頭演説会には、泉健太衆院議員も駆けつけた。

おだち源幸候補

おだち源幸候補

 「1%の大金持ちよりも、99%のコツコツと働く皆さん、普通に暮らす皆さんの幸せを実現したいという思いで、今回3期目に立候補させていただいている」と、出馬への思いを述べたおだち候補は、「安倍政権はやりたい放題で突っ走っている。この安倍政権の暴走を止め、私たちは自らの身を切る改革を行っていく」と語りかけた。

 おだち候補は、「年金をしっかり守る」「税金をしっかり見張る」「奨学金をしっかり作っていく」と、自らのスローガンを掲げ、年金について、「株価の暴落は皆さんの生活に直結している。それは、安倍政権がルールを変更し、年金の掛け金を株式運用にどんどん突っ込んでいる。その結果、1千円株価が下がって、一瞬にして2兆円の損失が出てしまった。1人当たり3万円の年金が消えてしまったことになる。昨年1年で5兆円、今回は2兆円も損をした」と、政府による年金での株式運用を批判した。さらに、おだち候補は、「この損失の最終的な責任は誰が取るのかと安倍総理に問いただしたが、安倍総理からは明確な回答は無かった。こんな無責任なことを許してはならない。ばくち的な運用を改め、年金は安定的な運用を義務付ける法律を、私、おだち源幸の手で作らせてほしい。私を大阪から国政に送り出してほしい」と訴えた。

岡田克也代表

岡田克也代表

 岡田代表は奨学金制度について、「家庭の事情で、どうしうても大学に行けないとあきらめている人たちに、給付型の奨学金を用意する。また無利子の奨学金を拡充することを私たち民進党にやらせてほしい」「現在、高齢女性の2人に1人が貧困状態にある。夫婦で年金の支給を受けていた時は普通に生活できていたが、1人になった途端にもう生活ができなくなる。そして70歳、80歳で生活保護を申請することになる。これがいい国なのか」などと述べ、「人への投資」「分配と成長の両立」を目指す経済政策への転換の必要性を強調。「この大都市大阪で、野党第1党民進党の議席がないということは考えられない。このおだち候補を引き続き国会に送ってほしい。与党か野党か分からない存在よりも、はっきりと安倍政権と対決する民進党に皆さんの御支援をいただきたい」と聴衆に訴えた。

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