岡田克也代表は29日、愛媛県松山市で開かれた野党代表者と市民連合の合同街頭演説会であいさつした。街頭演説会には愛媛県選挙区から立候補している4野党推薦・無所属のながえ孝子候補、志位和夫日本共産党委員長、又市征治社民党幹事長、玉城デニー生活の党幹事長、市民連合・SEALDsの本間信和氏らも参加した。

岡田克也代表

岡田克也代表

岡田克也代表

 岡田代表はあいさつの中で、「安倍さんはすぐに『4年前、5年前の暗い時代に戻していいのか』と口癖のようにいっているが、私は全く理解できない。あの4年前、5年前、何があったか。東日本大震災、未曾有の大災害、多くの人が命を亡くし、家をなくした。そして原発の深刻な被害に悩んだ。そういう確かに厳しい時代だったが、私はしかし、そういった苦しさを日本人一人ひとりが力を合わせて乗り越えようとした時代ではなかったかと思う」と安倍総理の見方に反論した。

 安倍政権の進める政治に対しては、(1)非正規労働者の割合が20年前の20%から40%超になった(2)母子家庭・父子家庭の2世帯に1世帯が貧困、子どもの6人に1人が貧困(3)高齢単身女性の2人に1人が貧困状態である――など、政策軸が間違っていると厳しく批判した。

 「岡田さん頑張ってねと言われる。もちろんわれわれも頑張っている。だが、この愛媛で票があるのは皆さんたちだ。私たちはここに1票もないから、皆さん頑張ってほしい。どうか皆さんの力を貸してほしい。そしてこの国が間違った方向に行かないために、ぜひこの参院選で安倍政治の暴走を止め、そしてこの国が平和で一人ひとりが豊かになれるそういう国をしっかりと目指していこうではないか」と訴えた。

ながえ孝子候補

熱気を帯びた会場で演説するながえ候補

熱気を帯びた会場で演説するながえ候補

 ながえ孝子候補は、5日位前、事務所に90歳というおじいちゃんから「これから近所にビラを配りに行ってきます。精一杯頑張らせてもらいます。憲法9条を守りたいから、それが生き残った者の務めだから」とい電話があったという話を紹介。「子どもたちの未来を守りたい、明るくて暖かくて自由で平和な日本を守りたい、一緒の思いで今、熱く大きくつながっています」と、持てる力を注ぎ込み全身全霊頑張ることを誓った。

松山市駅前の聴衆