岡田克也代表は29日、大雨となった高知県高知市・土佐市内で大西そう候補者とともに街頭に立ち、「この参院選挙は本当に大事だ。一人ひとりの生活を守るために、平和を守るために、今回の参院選挙は時代の大きな分岐点だ。ここで道を誤るともう元には戻れないかもしれない」と危機感を訴えた。

岡田克也代表

岡田代表と大西候補

 岡田代表は、民主党政権時代には社会保障・税一体改革の一環として「低年金者への月額5千円のかさ上げ」「介護保険料の減額」などを、民主・自民・公明の3党で合意して決めたこと、これからの制度は来年の4月からスタートする予定だったが、消費税引き上げができなかったために先送りされる見込みであることを説明。「消費税引き上げができなかったのは自らの経済政策の失敗だ。その失敗のツケを、低所得の人や低年金の人に押し付けるのか。そういうやり方がまかり通っている」と語気を強め、「だからそれを変えよう。一人ひとりが安心して生活できる、将来の不安の少ない社会をつくっていくことが、本当の意味での経済政策だ」と主張した。

大西そう候補

大西そう候補者

 大西そう候補者は、「安倍政権はいったい誰のための政治をしているのか。高圧的で、強権的で、憲法をないがしろにする安倍政治を、法律家として4人の子を持つ親として見過ごすことはできない。志を同じくする人たちと協力して国会の構成を変えるしかない」と、強い怒りを込めて決意を表明した。

 今回の選挙戦で合区となった徳島・高知選挙区の中でも、とりわけ高知県では関心が低いと言われていることから、「合区選挙区はおかしい。まさに地方切り捨てで、地方の声がますます国政に届きにくくなる」と合区見直しを訴える一方、自民党候補者が合区解消を訴えていることについては「これは安倍政権が決めたことだ。それなのに『解消』というのは、言っていることとやっていることが違う」と批判。こうした安倍政権の姿勢は、TPPや安保法制にも共通するものだと指摘した。

 その上で、「未来の子どもたちのためにも負けるわけにはいかない。何としても勝って、本当に国民の皆さんのための政治を実現したい。そのために皆さんの大切な1票を、大西そうに託してほしい」と訴えた。

 演説会の司会は県連代表代行の武内則男前参院議員。党県連代表の広田一高知2区総支部長もマイクを握り、「正義の弁護士、大西そうを国政へ!」と呼びかけた。

広田県連代表(左)、武内県連代表代行がしっかりと選挙戦を支える

広田県連代表(左)、武内県連代表代行(右)がしっかりと選挙戦を支える

「皆さん頑張りましょう!」と鼓舞する岡田代表

「皆さん頑張りましょう!」と鼓舞する岡田代表