岡田代表は1日、遊説先の三重県で記者団の取材に応じた。

 30日に安倍総理が伊勢神宮と四日市市を訪れ、芝候補の母校・皇學館大学で学生と昼食を取り、鈴木英敬三重県知事らと岡田代表の地元の商店街を練り歩いたことについて「露骨すぎる。県民感情を逆なでしているだけだと思う」と述べ、伊勢志摩サミットでも「リーマン・ショックの前と同じようだという資料を政府の中の調整もなくばらまいて、結局各国首脳からは相手にされなかったが、神様の前であんなことをするというのは私には信じられない」と述べた。

 また、安倍総理や菅官房長官が全国を遊説で飛び回っていることについて、国の危機管理の観点から問題があるという認識を示した。

 2015年度のGPIFの運用実績が5兆円超の運用損になる見込みであることについて、「言われていたことだが、正式に発表したわけではない。どうして正式に出さないのかが問われる」「本来であればもう出ている。選挙前は不利なことは隠すという安倍政権の体質を如実に物語るものだ」と運用実績公表の先送りを批判した。

 萩生田官房副長官が1日の記者会見で、「(公表を)恣意的にずらすとよくないので今年から日にちを確定することにした。参院選とは関係ない」と説明したことについて、「ここ数年、7月の初めにやっていたのではないか。もう出ているものをずっと抱えている必要があるのか。全く説明になっていない」と述べた。

 また、民進党が求めている選挙期間最後の2週間の党首討論についても、「自民党は菅政権の時よりも数はやっていると言うが、数の話をしているのではない。」「(今まで)最後の2週間に1回もやっていないということはない。菅さんの時は選挙期間中にサミットがあり、前半できなかったので後半に党首討論をやった。(今回)後半にやっていないことを「数はやっている」というのは答えになっていない」と、党首討論を避ける自民党の姿勢に疑問を呈した。