長妻昭代表代行は2日、福岡市内で古賀ゆきひと候補とともに街頭に立ち、「ぜひ古賀さんに圧倒的勝利を」と呼びかけた。

長妻昭代表代行

長妻代表代行と古賀候補

 長妻代表代行は「今、テレビから政府批判をするキャスターがどんどん消えている。マスコミが本当のことを伝えない今の体制で国民投票をしたら、間違った結果になりかねない。だから報道の自由が大切だ。私は古賀さんに国会で徹底的に批判ができる社会を守り通す、その先兵となって戦ってほしい」と力を込めた。

 その上で、「批判を忘れた社会はいずれ大きな間違いを起こす、それが70年前の戦争の反省だ。安倍総理は憲法を『GHQが8日間で作った代物』と言うが、一国の総理が自国の憲法をこれほど軽んじる発言は許せない。あの戦争は『日本の自衛のために、海外で武力行使したほうが予防的に日本を守ることができる』と言って、国家存亡の危機にまで進んでしまった戦争だ。310万人の命を犠牲にした戦争の反省をかみしめて、わが国は平和主義、専守防衛の歩みを進めてきた。これを選挙の争点にもせずに変えていくというのは到底認められない」と熱弁をふるい、「この平和主義をいとも簡単に変えていいのか。これこそが最大の争点だ」と訴えた。

古賀ゆきひと候補

気迫のこもった演説をする古賀候補

 福岡市内では博多を代表する祭りである「博多祇園山笠」が始まり、多くの人でにぎわう中、古賀ゆきひと候補は3つの政策を短く、力強く訴えた。「1つは暮らしの底上げ、福岡県の底上げ、ニッポンの底上げのお手伝いをさせていただきたいということ。2つ目に、安保法制はリセット。私たちは反対ばかりしているわけではない。日米同盟を強化しながら専守防衛に徹する、あくまで現実的な政策を持っている。3つ目は、憲法改正は時間をかけてゆっくりと議論すべきもので、参院選後すぐに憲法改正に向かって加速する道は、何としても止めなければならない。憲法改正よりもまずは暮らしの底上げ、福岡の底上げ、ニッポンの底上げを優先させるべきだ」と力説した。

 その上で、「私は福岡県民とともに進む、国民とともに進む古賀ゆきひとでありたい。30年あまりのメディアの経験を生かして、あくまでニュートラルに、報道の自由、表現の自由をしっかりと守り、育てていく。福岡県民とともに進む古賀ゆきひとを、もう一押ししていただきたい」と呼びかけた。

行き交う人々と笑顔で握手

行き交う人々と笑顔で握手

スタッフ、ボランティアの皆さんとともに歩行遊説で支援を呼びかける

スタッフ、ボランティアの皆さんとともに歩行遊説で支援を呼びかける