民進党の前原誠司代表は10日、福岡市を訪れ、希望の党公認で福岡2区から立候補した稲富修二(いなとみ・しゅうじ)候補の街頭演説会に参加し、応援演説を行った。

 前原代表は、安倍総理が衆院解散に踏み切ったことについて、「9月25日の安倍さんの解散会見を聞いても何ら腑(ふ)に落ちるところはない。本音で『今なら勝てる。今なら野党はぐちゃぐちゃだ。弱い。新党はできない』と言ったらよかった。その方がより腑に落ちた」と安倍総理の解散理由を批判。合流した希望の党については、「希望の党、まだ皆さんしっくりこないかもしれないが魂は変わらない。外交安全保障政策、現実路線で良いじゃないか。そして、内政に大きな違いを見せようじゃないか」と呼びかけた。そのうえで、「日本の政治を変える、稲富修二が変えてくれる。どうか皆さん、稲富さんを信じ、われわれを信じ、皆さん方が新たな政治の流れを作っていただきたい。その選挙だ」と力強く支援を訴えた。

 2012年の総選挙で落選し、前回2014年の総選挙では70票差で落選した稲富候補は、教育への投資の必要性を訴え、「私はこの5年間の中で、どんなに良いことを言っても、良い政策を言っても、私が言うことはなんの影響もない、単なる評論家だ。国会へ上り、始めてその仕事ができる。前回の70票足りなかった1票1票がいかに重いかということを私は体験させていただいた。1票は尊い。そして重く、そして苦しく、そして1票は本当にありがたいものだ」と聴衆に支援を呼びかけた。