岡田克也代表は7日、愛知県名古屋市で伊藤たかえ候補とともに街頭での演説と歩行遊説を行い、愛知選挙区での2議席獲得を訴えた。

岡田克也代表

岡田代表と伊藤候補

 岡田代表は、「ここは冷静に考えてもらいたい。今度の参院選挙は政権交代がかかった選挙ではない。私たちがどれだけ頑張っても3年前にボロ負けしているから与党と野党は入れ替わることはない。だけど、私たちがもっと力をつけなければ、数の力で押してくる安倍政治に対抗できない」「もっと国民の声に耳を傾けて、大事な法案について与野党でしっかり話し合ってより良いものを作っていく、そういう政治をやるためにも、私たち野党に数の力を与えていただきたい」と力を込めた。

 その上で愛知選挙区では民進党から2人の候補者がいることを述べ、「伊藤たかえさんは立候補が出遅れたが、すごい元気で、どんどん差を縮めている。まだ当選圏には入っていないが手が届くところまで縮めている。今日、明日、明後日で追いつき、追い越すことができる、それをみんなが信じている。どうか伊藤さんに力を」と訴え、「周りの皆さんにも『自民党をこれ以上増やしていいのか、3分の2を取らせていいのか。野党を応援しよう。伊藤さんを当選させよう』と語ってほしい」と呼びかけた。

伊藤たかえ候補

伊藤たかえ候補

 伊藤たかえ候補は「1歳と3歳の子どもを育てる現役のママが、89歳と90歳のおじいちゃんとおばあちゃんの介護に直面する働く女性が、『よう選挙なんかやっとるね』と言われる。でも選挙は、普通の人たちが幸せになるために、その代表者を選ぶもの。それなのに、普通の人が出ていない。それは、子どもを育てていたら声を上げている場合じゃない、介護に直面していたら本当に忙しいから。育児と介護のダブルケアに追われている25万人以上の人たちが今日も苦しんでいる。だからこそ私がこの選挙に出る意味がある」と力を込めた。

 2100年を生きる子どもたちには学ぶことや職業訓練が無料で受けられる国、働くことが喜びである社会を作りたいとして、給付型奨学金やワークライフバランスの実現などを訴え、「普通に育児をし、普通に介護に直面する、普通に働く女性の、普通の当事者の感覚を、皆さんの力で国会に送ってほしい。残された2日半、しっかり走り抜いていく。最後まで力を貸して」と訴えた。

 この日の演説会には地元選出の牧義男、中根康浩、大西健介衆院議員も参加し、大西議員は「今日は七夕。みんなの願いを実現しよう」と呼びかけた。

ガンバロウコールをする伊藤候補と岡田代表

ガンバロウコールをする伊藤候補と岡田代表

名古屋市内を歩行遊説

名古屋市内を歩行遊説