民進党の山尾志桜里政務調査会長は８日、参院選東京都選挙区で激戦中にある小川敏夫公認候補の応援で経堂駅前に立った。
山尾志桜里政調会長
「これ以上、自民党や公明党、おおさか維新の会の人にうっかり１票を入れたら、総理の子分を１人増やすことになる」。それは「国民の声を無視した憲法改正に進む」と山尾政調会長は指摘し、「皆さんの声を国会にしっかりぶつけて、私たちの気持ちを実現してくれる、そういう国会議員を増やさなければならない」と訴えた。
今回の参院選の重要性について、自民党の稲田政務調査会長の発言を取り上げて説明した。「今回の選挙は大事だ。憲法９条が変わる。安倍総理は隠しているが、稲田政調会長は公開討論会ではっきり『憲法の９条を変えたい』と言った。稲田さんは、正直でちょいちょい本音を言う。だから３分の２（の議席）を取らせたら９条は変わる」と述べ、参院選の結果がもたらす事態に強い懸念を示した。
「日本全国で３分の２を取らせてはダメだ。皆の声を聞かずに憲法を変えてはいけない。子どもたちの未来、暮らしの経済、平和の形を守る。そういう思いの議員を１人でも多く増やすんだ。そういう思いで私も頑張っている。東京選挙区で小川さんは激しい戦いをしている。皆さんの１票、ひと声で必ず取れる。一緒に戦って小川さんを国会に戻してください」と力を込めて支援を訴えた。
小川敏夫候補
小川敏夫候補
小川敏夫候補も安倍政権の憲法観について懸念を示した。「憲法は本来、国民１人ひとりの権利、生活を守るために国がしてはいけないこと、原則を定めたもの」だが、「安倍さんは憲法を、自分が政治を行っている国民をしっかり管理し、国民をうまく動かすために使うものだと考えている。だから自民党の憲法改正草案では国民の義務ばかり増えて、一番大切な表現の自由が『公益に反するものはダメだ』と言って、同改憲草案では表現の自由が制限されている」と問題視した。
「人を大切にする政治」を訴えている小川候補は、「その根本は平和、社会の平和、世界の平和。そのため国は戦争という悲惨な経験を国民にさせないよう最大限の努力をしなければならない」と語った。そして「海外で戦争をすることで日本の平和を守れるという安倍総理の発想は間違っている」と厳しく批判した。
落合孝之衆院議員
今回の参院選について「安倍政権の暴走を止めなければならない選挙だ。本当に人を大切にする、日本の元気を取り戻す政治をどうしてもやりたい。皆さんの力を小川敏夫に結集し勝たせていただきたい」と力の限り訴えた。落合貴之衆院議員も応援に駆け付けた。