岡田克也代表は25日午後、党本部で定例記者会見を行い、(1)24日に安倍内閣が閣議決定した第2次補正予算案(2)日中韓外相会談――等について言及した。

 補正予算案に関しては「大型の補正予算ということだが、中心は建設国債に裏打ちされた公共事業である。中身はこれからしっかり精査しなければいけないが、人手不足や資材の高騰も言われるなか、この時期に大型の公共事業を組む必要がどこまであるのかということは議論しなければならない」と語った。菅官房長官が「赤字国債でないのでまったく問題ない」旨を発言した点に関しては、「実は赤字国債を事実上発行したに等しいのではないか」との見方を示すとともに、「そのことを横に置いたとしても従来、財政健全化をしようというのはプライマリーバランスを均衡させることが目標であり、赤字国債と建設国債に色分けして財政健全化を議論してきたわけではない。ここになって急に赤字国債を発行しないので問題ないというのは政府の基本的な考え方とも違う。苦し紛れの答弁ではないか」などと指摘した。

 日中韓外相会談に関しては、開催されたことについては評価する考えを示し、「いろいろな困難はあるが定期的に毎年1回行われるべきだ。2国間、3か国間と形を変えながらも途切れることなく行い、ぜひ首脳会談もやる必要がある」「日中間にさまざまな課題は残したが、わが国のとっても尖閣の問題など、しっかりと相手国に対して指摘し、抗議しなければならない点は多い。同時に共通点を見出して話し合っていくことは非常に重要なことなので、そういう姿勢でこれからもやっていってほしい」と語った。