岡田克也代表は15日午前、東京都内で開催された日本商工会議所第124回総会に来賓として出席し、あいさつを行った。

岡田克也代表

岡田克也代表

 岡田代表は日本商工会議所の三村明夫会頭について「地域をしっかり回りながらその実情を把握し地域経済活性化のために惜しみない努力をされていることに敬意を表する。尊敬すべき経営者である」と評した。そして「日本のあり方」について触れ、「今夏の参院選挙でも訴え続けた通り『成長と分配』が必要だ」と述べ、「アベノミクスは成長を進めているが、それだけでは難しい。特に金融政策には相当無理がある」と指摘。GPIFや日銀が国債を大量に買い続け、間接的に所有する株式の割合が非常に大きくなっていることについて、「株式のマーケットがきちんと機能していない。長い目で見ると日本経済の活力を削いでいる」と苦言を呈した。その上で「われわれ民進党も成長戦略は非常に重要だと考えているが、それは人への投資である」との認識を示し、「経済は地域の商工会議所が中心となって、地域に合った人材の育成に力を注いでいただきたい」と総会に参加している各地の商工会議所の代表者に訴えた。また分配については「所得税等の税制の再分配で格差のない社会を目指し、将来不安を取り除く努力を国が行っていかなければならない」と語った。

 同日午後に民進党の新代表を選出する臨時党大会が開催されることを踏まえ、「代表としての仕事はこれが最後」とあいさつし、「誰が代表になったとしてもわれわれが大切にしてきた多様性を尊重するリーダとなって欲しい。そして皆さまには地域の民進党の議員や、議員になるべく努力しているわれわれの仲間の話をしっかり聞いて欲しい。そして納得した人物に対しては、全面的にとは言わないが、惜しみない支援をお願いしたい」と述べてあいさつを締めくくった。