民進党は第192臨時国会開会日の26日、新たに就任した黄川田徹代議士会長の進行のもと、代議士会を国会内で開催した。

あいさつに立つ蓮舫代表

あいさつに立つ蓮舫代表

 蓮舫代表があいさつに立ち、「『批判から提案』と私は訴えているが、提案すらできない閣僚の資質問題がいろいろ出てきている。また、あろうことか輸入米の価格(偽装)問題。どの口でTPPと言うのか。あらためていろいろと問わせていただかなければならない問題がたくさんある」と安倍政権との対決姿勢を示した。代表として初めて臨む国会について「私自身はまだまだ足らざることがいっぱいある。ここに様々な分野の専門家の先輩、同期、後輩の皆さんがいる。皆さま方に助けていただきながら、その先頭でしっかりと今の政権の間違いを正す。われわれの存在をしっかりと示す。その国会にしたいと思う」と力を込めて決意を語った。

山井和則国対委員長

山井和則国対委員長

 山井和則国会対策委員長は、「国民とともに戦う。そして国民の生活を守る。『追及と提案』の国対にしていきたい」と国会に臨む姿勢を示した。さっそく追及の一環として午前中に開いた米価格偽装解明チームの会合で、これまで同水準と説明されてきた輸入米と国内米の価格が、実際は調整金というリベートによってその差が埋められ、虚偽であったことを明らかにしたと説明。

 この米価格偽装問題が今後の補正予算審議に大きな影響を与えると指摘し、その理由について「補正予算の中に3600億円ものTPP関連予算がある。その前提はTPPによる影響試算である。これについて山本農水大臣は記者会見で『輸入米と国内米の価格が同水準でなければ、TPPの影響試算も修正することになるかもしれない』と言っている。補正予算に入っている3600億円のTPP関連予算も出し直しということになる。補正予算審議までしっかりと真相究明をしていかなければならない」と追及を強める姿勢を示した。

 また、泉健太衆院議院運営委員会理事からは、同日及び当面の国会日程の説明があった。最後に党福岡県連代表の緒方林太郎議員から衆院福岡6区補選、党東京都連代表の松原仁議員から東京10区補選への応援要請があった。