蓮舫代表は2日、福岡県久留米市、大川市を訪れて、農園視察、新井富美子衆院福岡6区総支部長の街頭演説会、決起集会に参加した(写真上はコンバインで稲刈り体験をする蓮舫代表)。

■農園視察、農園経営者との意見交換

コンバインで稲刈り体験をする蓮舫代表

 蓮舫代表、新井総支部長、緒方林太郎衆院議員、古賀之士参院議員は、久留米市の古賀士陽さんが経営する農園「古賀農園」を訪れた。蓮舫代表らはキャベツ畑や田んぼで説明を受けたのち、実際にコンバインに乗って稲刈り体験を行い、その後意見交換を行った。

農園経営者らと意見交換

農園経営者らと意見交換

 「農家も競争社会になってくる」と言う経営者の古賀さんは、蓮舫代表からTPPが締結された場合の懸念を聞かれ、「それに関しては逆らうことはない。あくまで自分の経営だと思う。それに対応できる努力をする時代だ。ただ、経営者が70代くらいが多い。その人たちが回せるかというと、どうだろうという思い」と語った。また古賀さんは「やっぱり農業はきつい。自分は8年間給料をもらっていない。それでも家がつぶれてはいけないので頑張っている。農業を息子にやらせたいかというと継がせたくない」と話す一方で、「自分で作ったものを売りたい。農業としてそういうパフォーマンスが必要じゃないか」と経営者として前向きな意気込みも語った。新井総支部長は「食を守る農業をしっかり頑張ってほしい」とエールを送った。

ご家族と記念撮影

ご家族と記念撮影

■新井ふみ子総支部長・蓮舫代表街頭演説会(大川市役所前)

街頭演説で訴える新井ふみ子総支部長

街頭演説で訴える新井ふみ子総支部長

 聴衆が沿道を埋め尽くす中で、新井総支部長は「将来への安心を提案する。介護、教育、医療を守る」と訴え「子どもたちの笑顔が戻るには母親の笑顔が戻る必要がある。そのためにはおじいちゃん、おばあちゃんの笑顔を戻るようにする必要がある。その声をあげたい」と訴えた。

 蓮舫代表は「ここに来る前に農家の皆さんが努力している思いを聞いてきた。土地をずっと守って、頑張っているのに何で楽にならないのだろう。そこにSBS米の価格偽装のニュース。農家の皆さんをあまりにばかにしている。頑張りを支えるのが農水行政。 『輸入米価格偽装問題はTPPへの影響はない』として補正予算の審議が現在されているが、前提が崩れているのに審議するのはおかしい」と訴えた。また蓮舫代表は「予算があるなら正しいことに使って欲しい。アベノミクスは成功しているんじゃなかったのか。それでもアクセルを吹かす。今回は3.2兆円の補正予算。そのうち税収からの支出はわずか2500億円。残りの2.7兆円は借金だ。リニア新幹線を新たに工事するための予算がいま必要なのか。新幹線の工事が本当に必要なのか。皆さんが必要なところに使うことをあらためてお願いしたい」と予算を使うべきところが違うと指摘した。

■新井ふみ子決起集会(久留米シティプラザ六角堂広場)

黄色のスカーフを回しての声援

黄色いスカーフを回しての声援

 大勢の聴衆が黄色いスカーフを回して歓迎する中、蓮舫代表は決起集会でも演説を行った。

蓮舫代表

蓮舫代表

「私たちがやりたいことは、皆さんが納めた税金が返ってくる政治」と述べ、「限られた財源を成果の出ない経済政策に使うのではなく、高度成長時代のような成長ではないけれども、緩やかな成長でも生活が豊かだと感じられる分野にしっかりお金をかけるのが民進党の役割だ」と強く訴えた。

 続いて新井ふみ子総支部長は「日本は格差社会が進行していて、それが目に見える危機を感じ、自分で声を上げなければいけないという気持ちになった」と自身が衆院候補に応募したきっかけを語り「箱ものや公共事業は全然われわれに返ってこない。子どもたちのためにならない。社会保障が整う制度を早く作ってと言われたことがある。だから私はこの日本を変えていきたい。皆さまの声を届けていきたい。全身全霊で戦っていく」と強い意気込みを訴えた。