衆院予算委員会は4日夕、締めくくり質疑を終え、各会派による討論を行った。民進党からは小川淳也議員が、2016年度第2次補正予算に反対の立場から討論した。

 小川議員は、「あらためてアベノミクスの行き詰まりが明らかになった。金融緩和から3年半、結局デフレを脱却するに至らなかった」と指摘し、第2次補正予算の財源について「昨年度までは税収の上ぶれと、前年度剰余金で補正予算を編成していた。しかし本補正予算には財源が見当たらず、結局6兆円の国債発行で公共投資を行うなど、古い自民党政治に先祖帰りだ」と厳しく批判した。

 そして輸入米価格偽装疑惑、東京五輪の総経費、国民的関心事の豊洲市場移転問題などについて、「政府の無責任体質、情報隠蔽体質だ。厳重に抗議するとともに、強く反省を促す」と迫り、「民進党は、野党第1党として今後とも国民目線で安倍政権をきびしくチェックするとともに、建設的な提案を重ね、再び政権を担い得る政党を目指す」と決意を表明した。