民進党は8日、47都道府県連の代表や幹事長らを集めて全国幹事会を党本部で開いた。

 蓮舫代表が冒頭、「9月15日に代表に選出された。新世代の民進党、批判から提案へ。新しく民進党がしっかりと皆さん方国民の声を受け止めるんだと、選ばれる政党になるために先頭に立って今の国会にも臨んでいる。未来への投資、補正予算の審議を通じて思ったが、未来への投資のわりには、ずいぶんと大型のインフラ公共事業に傾斜しているのではないか。私たちは子どもたち、現役世代、シニアの世代、人への投資こそが未来を作るという確たる思いを持ってこれからも臨んでいきたい。特に地域で本当に汗をかいて私たちの声を届けてくれている皆さん方とは、これまで以上にしっかり連携して、新たな民進党をつくりあげていきたい」などとあいさつした。同日未明に起きた熊本・阿蘇山の噴火についても言及し、「熊本県連とは密に情報を共有して、今何が必要なのか、党本部としてもしっかり対応していきたいと思うが、付近・周辺だけでなく幅広い地域に火山灰の被害が報告されている。農作物だけでなく、人家も含めてさまざまな被害が出ている」として、熊本県連をはじめ関係県連からの報告や要請を踏まえながら政府に提案していく考えを表明した。

野田佳彦幹事長

野田佳彦幹事長

 野田佳彦幹事長、大串博志政務調査会長、山井和則国会対策委員長、佐々木隆博組織委員長、馬淵澄夫選挙対策委員長がそれぞれ党務や政策、国会対応、組織対策、選挙対策などについて方針と取り組み状況を報告し、都道府県連の出席者からの質問や意見表明を受けて意見交換を行った。野田幹事長や馬淵選対委員長は、衆院の早期の解散・総選挙の可能性が高まっているとして、党本部として臨戦態勢の構築に着手しているとし、10月中に全国の状況を総点検し、一人でも多くの候補者擁立に向けて急ピッチで作業を進めることを報告、地方組織にも協力を求めた。

47都道府県連の代表や幹事長らが集まり全国幹事会が行われた

47都道府県連の代表や幹事長らが集まり全国幹事会が行われた