衆院予算委員会の集中審議(安倍内閣の基本姿勢)で12日、村岡敏英議員が質疑に立った。

 村岡議員は、政府が決めたコメ政策の中で、生産調整政策の見直し(平成30年<2018年>産から廃止)と、国が生産調整に関わらないことを確認。その上で政府が輸入業者からコメを買い取り卸売業者に売り渡す方式のSBS米での価格偽装問題に関する農水省の調査結果について質問を行なった。

 SBS米価格偽装問題による国産米価格への影響が確認できなかったとした調査報告について、そのまま使われずブレンドされるSBS米と国内のブランド米を比較し、全体の価格は変わっていないという調査報告には問題があると批判。「これでは、農家は安心してコメを作ろうという状況ではない」と指摘し、しっかりとした調査をやり直すよう求めた。

 さらに、仮に価格に影響がない場合には、マークアップ(買入価格と売渡価格の差額益)が取れなくなることを指摘、山本有二農林水産大臣に答弁を求めたが、農水省の作成した答弁書を読むことに終始した。

 「長々と農水省の答弁を読んでいましたが、農家の方々はしっかりとした調査でなければ信じません。今の調査状況は誰も信じていない。しっかりと調査をしていただきたい」と述べ質問を終えた。

SBS価格偽装米について質問する村岡議員

SBS価格偽装米について質問する村岡議員