玉木雄一郎衆院議員は31日午後、衆院TPP特別委員会で、(1)交渉過程の情報公開のあり方(2)国会決議との整合性(3)食品安全、特に牛肉・豚肉の成長促進ホルモン剤及び飼料添加物――について質疑を行った。

 食品の安全性について、肥育ホルモンや飼料添加物を使った肉がどのくらい輸入され、その内どの位サンプリングしているのか検査率について質問すると、塩崎厚労大臣は、「輸入時に動物用医薬品の使用の有無を確認していない」と述べ、肥育ホルモンなどを使用した輸入牛肉の件数の把握はしていないと答弁した。

 玉木議員は、肥育ホルモンを使った輸入肉についてサンプリング調査を行うことで「きちんと国民の皆さんに向けて安全性の証明をしてもらいたかった」と述べた。全く把握してない現状はTPP以前の問題だと指摘、きちんとした数字を出すよう委員長に求めた。

 また現在オーストラリアは日本から牛肉を輸入していないことを取り上げ「関税を上げ下げするよりも、貿易にとって極めて重要なのは、動植物検疫。自国民の健康と命を守るために、動植物検疫は厳しくしている。オーストラリアは今に至っても日本から牛肉が入っていない。でも、オーストラリアから日本は入れることを決めてきている」「健康や命のようにお金に代えられない大切なものが守れていないことが一番問題だと」と強く訴えた。

質問する 玉木議員

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