民進党は2日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開いた。会合には蓮舫代表も出席し、山本農林水産大臣が昨夜、「TPPの強行採決発言は冗談だった」という趣旨の発言をしたことについて「大臣がこの程度の認識で(審議に)臨んでいるのは驚き以外の何物でもない」と述べた。

 蓮舫代表は、山本大臣が昨日、JAなどの農業関係者の前で、「明日、農水省に行ったらいいことがあるかもしれない」と利益誘導ともとれる発言をしたとされていることにも触れ、「このような発想の大臣が大臣であるうちは、TPPなどの国益に関する質疑は全くできない」と断じた。

 山井和則国会対策委員長は、山本農水大臣の辞任を政府・与党に求めていることを報告し、「私たちは公正で未来につながる農林水産行政をしっかりとこれからもやっていくために、徹底して農林水産委員会やTPP特別委員会で審議をしていきたい。その前提として、今の山本農水大臣では審議ができる環境にない」と強く訴えた。

山井国対委員長

山井国対委員長