蓮舫代表と野田佳彦幹事長は4日昼、党所属女性自治体議員などで構成する「女性議員ネットワーク会議」が東京都内で開いた総会に出席、真に女性が輝く社会の実現に向け、民進党が先頭に立って取り組んでいく考えを表明した。

蓮舫代表

蓮舫代表

 蓮舫代表はあいさつのなかで、「うれしいニュース」として、昨年長崎県連から参加した横山聖代さんが10月23日投開票の東彼杵郡波佐見町議会選挙でトップ当選したことを紹介。「地味だけどコツコツと、しっかりとつなげていけば必ず成果が出ることの表れだと思う。皆さん方にも必ず成果が表れ、次の人たちのために道がつながるような活動を行ってほしい」と呼びかけた。

 そのうえで、今夏の参院選挙での協力、支援にあらためて感謝の意を表明。「いま参院では、副議長を除く会派50人のうち女性が12人とほぼクオーター(4分の1)となり、空気が変わった。何が変わったか。みんな自分の主張が止まらない。誰かが発言をするのを待つのではなく、やりたいこと、疑問に思ったこと、改善したいことをしっかりと発言をして行動に移していく。全体の数は少なくなったが、力強い仲間をいただいたのでともに頑張りたい」と述べた。

 最後に、「女性の目線で全国キャラバンを始めたい。これまで女性というと子育て中心だったが、介護やエネルギー政策、原発、安全保障、平和、憲法などの皆さん方の視線でこうした集会をやっていきたい。点と点を線に、線と線を面に、そしてしっかりとした立法体にして本当に女性が輝く社会をともにつくっていきたい」と力を込めた。

 続いて、2016~2017年重点施策と行動計画とアピール(PDFダウンロード参照)を北陸信越ブロック世話人の佐々木志津子見附市議会議員が説明、提案。拍手をもって採択された。また、各ブロックの世話人が「男女平等参画に関する要望書」(PDFダウンロード参照)を蓮舫代表に手渡した。

野田佳彦幹事長

野田佳彦幹事長

 閉会のあいさつに立った野田幹事長は、「今日会場に来て、もの凄いエネルギー、熱気を感じている。ジェンダーギャップ指数世界111位という汚名を晴らしていくためには民進党に集った女性議員の皆さんのエネルギーで、民進党が頑張らなければいけないと強く感じた」と切り出すと、民進党規約が第24条1項で「本党は、男女共同参画社会の実現を目指し、公職の候補者の擁立をはじめとする党の運営及び活動について、両性のバランスのとれた参画の機会が保障されるよう努める」と規定していることに言及。「この宣言規定を踏まえて女性の候補者をたくさん擁立し、女性議員が増えて女性役員が党の運営の中で存分に力を発揮する政党にしたい」と述べた。

 「(党所属女性自治体議員団は)幹事長に対して党運営について、政務調査会長に対して政策について、それぞれ提言することができる」「幹事長又は政務調査会長は、その提言について真摯(しんし)に受け止め検討に付さなければならない」などと定めている第30条にも触れ、「先程蓮舫代表に渡された要望書の中身がしっかり党運営に反映されるように幹事長として努めていく」と約束。「永田町周辺では解散風が吹いたりやんだりしているが、われわれは常在戦場のつもりで安倍政権を倒しにいかなければいけない。私が強烈なエネルギーを感じた皆さまには地域に帰ってしっかりと民進党の旗を振っていただき、地域で私どもの支援の輪が広がることをお願いしたい」と結んだ。

PDF「20161104女性議員ネットワーク会議 2016~2017重点施策と行動計画」20161104女性議員ネットワーク会議 2016~2017重点施策と行動計画

PDF「20161104女性議員ネットワーク会議 アピール」20161104女性議員ネットワーク会議 アピール

PDF「20161104女性議員ネットワーク会議 蓮舫代表への要望書」20161104女性議員ネットワーク会議 蓮舫代表への要望書

蓮舫代表、野田幹事長、神本美恵子男女共同参画推進本部長を中心に参加者一同で記念撮影

蓮舫代表、野田幹事長、神本美恵子男女共同参画推進本部長を中心に参加者一同で記念撮影