民進党東北地方自治体議員フォーラム(石黒覚代表世話人=山形県議)が6日、秋田市内のホテルで開催され、党本部からは、細野豪志代表代行と階猛政務調査会長代理が参加した。

 細野代表代行は、「東北地方自治体議員フォーラム第15回総会」であいさつし、年末年始の衆院解散・総選挙が十分あり得ると述べ、そのためにも政策が重要であるので、自身が責任者となった政策アップグレード検討会で柱を作り直して、来たる総選挙の目玉政策としたい旨を述べた。さらに、民進党は国会議員と地方議員が上下関係ではなく、横並びで組織された政党であるので、選挙で訴える政策の柱を地方からも出してもらい、ともにがんばっていきたいと述べた。

東北ブロック協議会で意見交換する細野代表代行ら

東北ブロック協議会で意見交換する細野代表代行ら

 同日あわせて開催された「東北ブロック協議会」にも、細野代表代行と階政調会長代理が出席し、国政全般や復興政策等に関する意見交換を行った。

 この中で、細野代表代行は、年末年始の衆院解散・総選挙の可能性が十分あり得るとの見解を示しつつ、それに合わせて政策のアップグレードを行うことなどについて触れた。

 階政調会長代理は、30年代原発ゼロにあらゆる政策資源を投入するとした党のエネルギー政策を具体化する工程表作成等の作業を玄葉エネルギー環境調査会会長の下で行なっていることや、少子高齢化に悩む東北地方の問題等に触れた。

ぶら下がり取材に応じる細野代表代行

ぶら下がり取材に応じる細野代表代行

 終了後、細野代表代行は記者団のぶら下がり取材に応じ、「緊急性の高いパリ協定を差し置いてTPPの採決を与党が強行したのは優先順位が逆であり、極めて残念」と述べ、与党の対応を厳しく批判した。

 さらに、「年末年始の総選挙の可能性が相当残っているので、選挙体制と政策面の準備をしていくことが重要」「野党共闘については、旗を掲げて、政策を伝え、その考え方に一致できる野党との連携を模索すると同時に、自らが戦える体制を整えることが重要」だと述べ、衆院選での野党の関係は、地域がそれぞれやるのではなく、党本部の幹事長のところで主導的に行っていくとした。

 秋田知事選、秋田市長選、青森市長選等への対応について問われると、まずは地域でどうするのかを考えていただき、党本部として対処していきたいと述べた。特に青森市長選については、先の参院選挙での勝利を生かす形で良い結果を出せるよう調整を重ねているとした。