国保制度改善強化全国大会

 国民健康保険中央会などが主催した「国保制度改善強化全国大会」が17日に都内で開催され、党を代表して岡本充功衆議院議員(衆院厚生労働委員)があいさつを行った。

岡本充功衆院議員

 岡本議員は「皆さまの長年の懸案であった国民健康保険事業の広域化、とりわけ都道府県単位化は、民主党時代より着手してきた種々の制度改正が昨年5月の法改正(医療保険改革法案)により結実をむかえた」と報告。国民健康保険には自営業者に加え、所得の少ない年金生活者や非正規労働者らが多く加入しており、保険料収入が少ない一方で医療費が高く、慢性的な赤字体質が続いていた事実もあり、解消に向けて国は2017年度以降毎年3400億円を国保に投入することを決めたが、岡本議員は「保険料は18年度以降も高額化していくのは明らか。公費負担の在り方について皆さまとともに議論し勝ち取っていきたい」とあいさつした。

 同日午後には国会内で、細野豪志代表代行、羽田雄一郎団体交流委員長、井坂信彦衆院議員(衆院厚生労働委員会理事)が国保制度に関する要請書を受け取り意見交換した。要請者は静岡県河津町の相馬宏行町長、鳥取県若桜町の小林昌司町長、熊本県嘉島町の荒木泰臣町長ら。

 党役員らは「大会決議にある要請はもっともなことばかり」「『チルドレンファースト』を掲げているわれわれとしても子ども医療費助成制度などの減額措置等は看過できない。いただいたご要請にしっかりと応えていきたい」などと答えた。

PDF「国保制度改善強化全国大会要請書」国保制度改善強化全国大会要請書