民進党など野党6党は13日昼、「隠ぺい、改ざん、ねつ造、圧力 安倍政権退陣へ 野党合同院内集会」を国会内で開いた。安倍政権のもとで財務省による森友学園文書改ざん問題、防衛省・自衛隊のイラク日報隠ぺい問題、厚生労働省のデータ改ざん問題、文部科学省の前川前事務次官の講演への圧力など、次々に問題が噴出する事態を前に、野党が結束して安倍政権を退陣に追い込んでいくことを確認し合った。

 民進党からは羽田雄一郎幹事長代理と衆参の多くの国会議員が集会に駆けつけた。また、加計学園をめぐる疑惑の経緯について森友学園・加計学園疑惑調査チーム座長でもある桜井充参院議員が説明した。イラクの日報問題については立憲民主党の本多平直衆院議員が、厚生労働省のデータ改ざん問題については希望の党の岡本充功衆院議員が、森友学園問題については共産党の辰巳孝太郎参院議員が、文科省の教育介入問題については社民党の吉川元衆院議員が経緯説明を行った。

 加計学園疑惑に関する説明に立った桜井議員は冒頭、森ゆうこ議員が市民団体の方々から得た情報からこの問題の追及は始まったとして、「森さんの資料をもとに、市民団体の皆さんの資料をもとに、私だけでなくいろいろな議員が追及してここまできた。この問題を一緒になって追及していただいた市民団体の皆さまにあらためて感謝申し上げる」と深々と頭を下げ、謝意を示した。

 一番の大きな問題は「安倍総理による政治の私物化だ」と指摘。「安倍総理のお友だちが優遇される。そしてそこに多額の税金が使われている。こうした問題をきちんと改めていかなければいけない」と安倍総理と学生時代からの友人である加計学園の加計孝太郎理事長へのお友だち優遇政治がそもそもの根本原因だと強調した。

 韓国でも朴槿恵大統領による知人優遇政治が行われたが、韓国では野党の力、国民の力で朴槿恵政権を退陣に追い込んだことにも言及。「われわれも野党として、数は少ないかもしれないが、国民の皆さんにこの運動に参加していただいて、安倍政権を退陣に追い込むだけではなく、解散・総選挙に持ち込んでいく。政権交代を目指していかなければいけない。自民党内の政権交代ではなく、安倍政権をつぶし、野党が与党になる、そういう追い込み方をしていかなければいけない」と力を込め、衆参国会議員ら出席者に一致結束を呼びかけた。

 集会の最後に自由党の玉木デニー衆院議員の音頭で安倍政権打倒に向けて一致結束していこうとガンバロウ3唱を行った。