野田佳彦幹事長は4日、石川県を訪れ、近藤和也・党石川3区総支部長が同県羽咋市内で開いた会合で講演した。

あいさつする近藤和也総支部長

あいさつする近藤和也総支部長

 近藤総支部長は開会のあいさつで「カジノの件、年金改革の件、TPPの件など、衆知を集めるという政治の機能がここ最近はまひしているのではないかと本当に心配している。皆さんの悩み、痛みに寄り添う政治が今どれだけ行われているのか。今この近辺の地域では人口が減っているが、地域の本当の力を知って、地域の底力を発揮するために地域の皆さんが参加できる体制をつくる必要がある。ぜひその仕組みづくりを私にさせていただきたい」などと呼びかけた。

 野田幹事長は民進党が最近「自衛隊員救急救命法案」を国会に提出したことを紹介し、「これが意外と注目されないし、報道されていない。何でも反対ではなく、やらなきゃいけない大事なことは法律案としてたくさん出しているが、自民党が聞く耳をもたない残念な自民党になってしまった。自民党とはライバルでいたいと思っている。お互いが足りないところを補いあって、切磋琢磨(せっさたくま)していくというのがあって、はじめて政治は進歩するのではないか。しかし今は、『この道しかない』といって、他の人の言うことを聞かない政治になってしまった。かつての自民党は穏健な保守だったが、今は陰険な保守になってきたなと思う。これではいけない」などと話し、近藤総支部長へのいっそうの支援を求めた。

会の終了後、参加者を握手で見送る野田幹事長と近藤総支部長

会の終了後、参加者を握手で見送る野田幹事長と近藤総支部長