【両院総会】強行採決を是とする政党との違いをしっかり示す 蓮舫代表

 第192臨時国会の事実上の最終日となる16日、民進党は両院議員総会を党本部で開き、蓮舫代表が今国会の総括を述べ、野田佳彦幹事長が党務報告を行い、国会対応について議論した。最後に蓮舫代表が、強行採決を是とするような自公とは違う、国民生活に敏感で今の政治課題に前向きに取り組む民進党をしっかり示すため、声高に訴えてほしいと両院議員に協力を求め閉会した。

 蓮舫代表は、「強行採決国会」と臨時国会を総括。その特徴について「TPP、年金カット、カジノ解禁を議論しない、させない、許さない。異論、反論を封じ込める。国民が知る前に全てを終わらせてしまう。本当に怖く思った国会だった」と振り返り、政府与党の国会運営に強い危機感を示した。

 それに対して民進党が「過労死は絶対に許さない」との固い決意から長時間労働是正法案を提出するなど、各分野で政策をもって対峙(たいじ)してきたことを評価。自民党の反対でとん挫していた政治分野での女性進出を推進する法案がようやく前に進み始めた問題では、政府与党のあり方を「あまりにも遅すぎる」と批判。「今に敏感な政治をしたい」と民進党のあるべき政治姿勢を示した。

 衆院解散総選挙への取り組みについては「いつ解散があってもおかしくないように、エネルギー、環境、原発、あるいは教育、人への投資、経済成長、様々な分野に関する政策を分厚く準備するよう政調会長に指示をしている」と説明するとともに、出席議員に必要と思う政策や知恵をどんどん提案してもらいたいと要請した。

 また、民進党の原口一博衆院議員が自らが難病であると告白したことに触れ、「私たちはこうした難病、あるいは政治の光がなかなか届かない方たちにいつも寄り添う政策をもった政党である。原口代議士の一日も早い回復を祈りつつ、しっかりと痛みの分かる政党でいたい」と表明し、同僚議員に協力を求めた。