蓮舫代表は第193通常国会が開会した20日午後、参院本会議終了後に国会内で記者会見を開き、同日行われた安倍総理の施政方針演説など政府4演説等についての所感を述べた。安倍総理の演説については「今、国民が関心を持っている『天下り』、『共謀罪』に一言も触れていない。そして自画自賛と民主党政権時代の批判。あまり美しい演説ではなかった」と語った。

 天下りに関する集中審議を求めるかについて問われ「あってはならないことが普通に起こっていることに驚いている。怒りを禁じ得ない」と述べた。今後の対応については「集中審議はもとより事務次官は国会で説明する責任がある」との考えを示した。

 総理の演説で共謀罪への直接の言及がなかったことについては「(総理)ご自身に耳ざわりのいい自画自賛を多く聞いたが、ご自身に不都合なことは、施政方針演説ではほぼ触れていない。国民が注目する総理の施政方針に共謀罪が入っていないのに、(国会に)重要広範議案として出してくれば、説明責任を果たしていないのではないか」とその政治姿勢に警鐘を鳴らした。