蓮舫代表は24日午前、参院本会議後に記者団の取材に応じ、自身の代表質問の感想などを語った。

 蓮舫代表は、自身の質問について「民進党が目指す国や社会のあり方、『未来』という観点で特に強調したい分野に主眼を置いた」、安倍総理の答弁については、「『おごれる平家は久しからず』という言葉が頭をよぎるものだった。私からは提案を含めて考えを伺ったが、他者を批判した上での自己肯定であり非常に残念な答弁だった」などとそれぞれ発言。特に重点を置いた政策として長時間労働の規制や教育の無償化、日本型ベーシックインカム構想の提唱を挙げ、「総理からの答弁は冷たく、財政再建や持続可能な社会保障制度の確立といった中長期的なものに対する思い入れが感じられなかったのが残念だ」と振り返った。

 提出時期に言及しなかった長時間労働規制に重点を置く「働き方改革」関連法案をめぐっては、「法案を出さなければ過労死で亡くなられるという残念な事案が生じる可能性がある。今日の答弁からは総理の本気度が感じられなかった」と指摘。

 文部科学省が天下りを組織的にあっせんした問題については、「率直に不祥事をわびない、国民の皆さんが持つ『不平等である』という印象に対し『申し訳ない』と言わない姿勢は非常に残念だ。なぜ常に自己正当化から始まるのか。総理がこの姿勢ではわれわれと議論がかみ合わなくなり、真摯(しんし)な、建設的な議論ができない状況を自らつくっていると思った」と述べた。