民進党は9日午後、尊厳ある生活保障総合調査会(前原誠司会長=衆院議員)総会を国会内で開催。慶應義塾大学経済学部の井手英策教授から、「三つの空間を作り変える」をテーマに、また跡見学園女子大学マネジメント学部の禿あや美准教授から「同一価値労働同一賃金と働き方改革に本当に必要な視点」をテーマにした講演を聞いた。

 会合に出席した蓮舫代表は冒頭のあいさつで、「衆院の予算審議を見ていると仲間が頑張っているが、日本が直面している人口減少の現実的な課題に向き合う姿勢が今の政権に見えてこないのが残念」と政権の姿勢を批判。そのうえで、「前原会長に現実を見据えたこの国の社会像をまとめていただいているので、その中身が見えるようにできる限りの支援をしたい」と意気込みを語った。

 蓮舫代表に続いてあいさつに立った前原会長は、「井手先生の体調がなかなか優れない。最大の理由は皆さん方が地元に呼んで全国を回っているから。皆さん方の支援者にも聞いていただいて事実を広めるのは大変いいこと」と井手教授の考えが全国にも広まっていることを紹介した。