党役員会見に関する基本的な方針について

野田佳彦幹事長記者会見

2017年4月17日(月)15時01分~15時32分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Hy94A98wEtg


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○北朝鮮ミサイル発射 総理の危機管理対応について

【幹事長】
 きのう早朝に北朝鮮がミサイル発射を行い、これは失敗に終わったということでありますが、その前から安倍総理は随分とそのリスクを語ってこられました。アメリカも(原子力空母)カール・ビンソンを急派するなどの態勢をとっていたという時に、これまでの危機感を煽る発言とは裏腹に、土曜日には「桜を見る会」を行い、そして土曜も日曜も、公邸ではなく私邸にずっとおられ、そこから通われていたということ。随分と言ってきたことと実際の行動の危機管理の対応には違いがあるような気がしてなりません。極めて奇異に映るし、違和感を覚えたということをまず申し上げておきたいと思います。

○「一番のがんは学芸員」山本地方創生担当大臣発言について

【幹事長】
 それから山本地方創生担当大臣の「一番のがんは学芸員。一掃しないといけない」という発言でありますが、本人は陳謝したようでありますが、学芸員という仕事に就いている皆さんを大変おとしめる発言だと思いますし、表現も「がん」であるという極めてセンシティブな表現を使うとか、「一掃」するという過激な表現とか、非常に問題の多い発言だったと思います。極めて非常識な発言と受け止めており、厳しく反省を求めなければいけないと思います。


■質疑

○「一番のがんは学芸員」山本地方創生担当大臣発言について

【毎日新聞・樋口記者】
 山本大臣のことに関連して、大臣の資質を問うというか、例えば大臣の任を降りるべきではないかとか、そういったお考えは何かお持ちか。

【幹事長】
 真意などを委員会等を通じてしっかりとただしながら、そういうことも含めて判断していくべきではないかと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 かつて民主党政権の時に松本龍大臣などが失言で結果的に首を取られたが、この間、安倍内閣のメンバーの失言というのはいろいろあったと思うが、1人として首を取ることはできなかった。それについてどうか。

【幹事長】
 「首を取る」云々というよりも、任命権者として辞めていただいたケースなどなど、政権として判断したことがかつて我々の時にあったと思います。
 ところが、残念ながら、ここに来て随分と問題発言、大臣としての資質にかかわるような発言が続出していますが、ただただ守ろうとする姿勢ばかりが目立っているということは強く指摘していきたいと思います。これだけ異様な、異常な発言が続くということは、やはり政権としては緩みがあると言わざるを得ません。このことは引き続き委員会等でも厳しく追及していきたいと思います

○次期衆院選・区割り改定について

【朝日新聞・岡本記者】
 今週中とか今月中と言われているが、区割審の勧告が出るということで、幹事長として野党共闘への影響というのは何かお考えがあるか。

【幹事長】
 野党連携以前に、例えば定数が減るところでの党内の調整の問題含めて、まずそこからしっかりやらなければいけないと思います。
 どういう区割りになるのだろうという想定のもとで、いろいろなシミュレーションのもとで、現職や新人含めて県連と選対とではよく意見調整をしておりますので、まずそこがきちっとうまく出てきたものに対して対応することだと思いますし、その上で、(他の)野党との連携の中でどういうことになるかだと思いますが、特段今それが大きな支障になるということはないだろうと思います。

【朝日新聞・岡本記者】
 確かに自民党と違って現職が少ないということで影響が小さいかもしれないが、ざっと見渡して、定数が減るところで影響がありそうなところといえば、やはり岩手になるのかなと。現職2人と元職の方が民進党の候補として立候補を進める中で、共闘の相手方の自由党の代表もいらっしゃるところで定数が減るということだが、民進党としての調整の方針というのはどういうふうにお考えになっているか。

【幹事長】
 よく岩手県連とそのご意見を踏まえながら、特にそれにかかわる当事者のご意見を踏まえながら、対応するということです。

○天皇陛下の退位に関する特例法案 政府の骨子案について

【読売新聞・藤原記者】
 天皇陛下の退位に関する特例法案に関して、2点お尋ねしたい。
 政府がつくった骨子案の中で、退位に至る事情は書いてあるものの、(昨年)8月の陛下の「おことば」そのものについては言及がない。この点をどう考えるかというのが一点。
 もう一つは法案の名称だが、3月の両院正副議長の取りまとめ(「天皇の退位等についての立法府の対応」)では、「天皇」の退位等に関するとなっていたところが、「天皇陛下」の退位(に関する皇室典範特例法案)ということで、今上天皇に限ったというニュアンスを強く出しているようだが、この点もあわせてどう考えるか伺いたい。

【幹事長】
 正式に、いわゆる「案」と称するものがあるのかどうか、報道ベースでしか知りませんので、ちゃんとファクトを押さえたお話はできません。
 骨子が出てきたならば、それは各党の実務者に説明するということになっていましたから、そのことの検討を、うちの実務者の場合は馬淵澄夫事務局長が検討することになりますが、皇位検討委員会を設置していますから、そこでしっかり意見を踏まえて、物を申していくというスタンスでいきたいと思います。
 今ご指摘の点が、本当にそういう骨子案になっているとするならば、あくまでチェックポイントは、両院正副議長のもとで取りまとめたあの考え方が立法府の一つの総意になっていますから、そこから逸脱していないか、換骨奪胎されていないか、そこが最大のチェックポイントです。法律の名前であるとか、あるいはその法文の書き方ですね、そういうチェックをしなければいけないと思いますが、報道だけの話なので言えませんが、「陛下のご心労」という言葉が出てきています。これは立法府の総意をまとめる時にも、ネガティブなイメージはよくないということを強く申し上げて消した経緯があったと思いますので、そういうことなどもちゃんとチェックしていきたいと思います。

○東京都議会議員選挙について

【テレビ朝日・村上記者】
 都議選に関して伺いたい。「都民ファーストの会」は、過半数を狙うと公に発言して準備を進めている。そういった中、民進党の都議の離党が続くが、党としてどのような巻き返しを図ろうとお考えか。
 それと、もし目標議席等が決まっていたらお聞きしたい。

【幹事長】
 公認候補として戦う方を、都連はもちろんでありますが、党の全力を挙げて当選ラインに届くように、当選できるように全力を尽くすということに尽きます。「都民ファースト」がどういう動きかはわかりませんが、我が党の公認候補が当選できるように、その際には国会議員もいろいろ名簿提出をしたり、近隣の県連にいろいろな呼びかけをしたり、さまざまなできる限りのことをやっていくということです。

【朝日新聞・岡本記者】
 都議選で、離党される方がなかなか止まらない状況だが、先週の金曜日に榛葉賀津也参院国対委員長が、離党ドミノをそのまま野放しにしているから長島議員も離党に至った、という趣旨の発言をされている。離党される方について、あらためてだが、党としてどういうふうに対処していくのか伺いたい。

【幹事長】
 都議選の候補者の離党に対する対応はやはりあくまで都連のテーマだと思いますので、(都連の)倫理委員会などで検討しているということであります。その結果を注視していきたいと思いますが、その都議選での動き、離党者が出る動きと、長島氏の離党は直結しているとは思いません。

○首長選挙の対応について

【フリーランス・堀田記者】
 きのういろいろな市長選が行われ、都内では日野の市長選だが、長島さんの選挙区だ。これは自民・民進・ネット・公明が支持した現職が勝った。相手は、共産・自由だ。新顔だったが、現職よりも老けた顔をしていて、実際年上で、惨敗した。このようなことがあって、まだ野党共闘というのはできるのか。

【幹事長】
 首長選挙はやはりそれぞれの総支部の判断で上がってくることですので、それに基づいての対応を我々はやっています。首長選挙まで野党連携をやっているということではありません。あくまで国政レベルの選挙についての調整をやっていると。
 もちろん、当然付随して関連する重要な地方選挙もあるかもしれませんが、まずは国政の「できる限りの協力」をしっかりやり抜くというところを、現時点では取り組んでいるということです。

【読売新聞・藤原記者】
 日野の市長選もそうだが、先日の富山市長選とか米子市長選とか、このところ全国の市長選で自民党との相乗りのケースが出ていたり、その前の秋田県知事選では独自候補は擁立できずに自主投票になった。これは地方の今の力を反映している部分もあるかと思うが、本来であれば地方選であっても選択肢として民進党というのを示せれば一番いいと思うが、こういう現状について今、幹事長としては。

【幹事長】
 地方地方で、いろいろ事情がありますからね。私の地元の船橋市長選挙も、結果的には相乗りですが、そういう判断をしますよ。議会での対応、仕事ぶりの判断というのがベースですから、全て政党色で首長選挙を戦うということではありませんから。地域の事情がいろいろあると思います。

○野党連携について

【フリーランス・上出記者】
 野党共闘全般の基本スタンスについて、あらためて伺いたい。
 長島さんの離党などについては、与党とか、安倍政権に近い論調が見られるメディアなどは、民進党は共産党と分断しなければだめなんだ、それでないと民意がついていこないということを盛んに言って、そういう働きかけをしているが、そういうことも含めて、今後の野党共闘、既に出ているものについての基本スタンスは変わらないのかどうか、あらためて伺いたい。

【幹事長】
 政策の一致点をできるだけ見出す努力をした上で、市民との連携を軸に、その上で野党の連携を加速させていく、ということを党大会で活動方針として示しています。各県連ごとに今それを県連大会でかけて、基本的には理解してもらっていると思いますので、変えるということはありません。

○日印原子力協定・原発インフラ輸出について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 日印原子力協定(承認案)の審議入りをした。原発インフラ輸出はもともと民主党、仙谷さんでしたか、その辺から始まって、かなり変質していると思うが、現段階で民進党は原発のインフラ輸出に反対なのか、賛成なのか、そう単純でないのか、どういう立場で臨んでおられるのか伺いたい。

【幹事長】
 日印の時の協定の交渉は、私の(政権)時もありました。2011年に、ありました。その時は、インドが核実験を行った場合には協力を停止するという我々の考え方を説明して、その上で合意に至らなかったというのが当時です。
 基本的には今回もそういうスタンスで、協定の是非については臨むことになるだろうと思います。これはNC(次の内閣)で決めることでありますが、それがきちっと担保されているのか、されていないのか、というのが重要な点だと思います。
 党として、原発のインフラ輸出をイケイケドンドンではありません。そういう個別の事情などをよく勘案しながら、個別に一つ一つ判断していくというのがスタンスであります。特に今回のインドとの関係は、与党内でも随分、審査の段階でもいろいろ意見があったということでございますので、我々ももっと真剣にその中身を議論して対応していきたいと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 衆議院の経産委員会などで、近藤洋介先生が2度にわたって、東芝の原発インフラ輸出について首相官邸の今井政務担当秘書官の問題をかなりよい追及をしていると思う。やはりそういう意味で、官邸のある秘書官みたいな人が、この原発輸出についてかなり深入りしていたのではないかという疑いもある。そういう問題について、やはり「官邸主導」の質が変わってしまっているのではないかと思うが、どのように受け止めておられるか。インドでもトルコでも同じことだったのではないかと私は想定するが、その辺はどうご覧になるか。

【幹事長】
 私もさっと、その(近藤議員が委員会で)ご指摘の週刊誌の記事は見ました。どこまで事実かというのはわかりませんが、もし官邸の中枢にいる人が、東芝のしかるべき立場の人とずっと深いご縁があって、その影響のもとで東芝が原発の事業からなかなか抜き差しならない、撤退できないような状況になっていったということがあるのかないのか。そこはちょっとよくわかりませんが、官邸の影響力のある人のさまざまな挙措動作については、近藤さんがこの間、経産委員会で質問したようでありますが、さまざまな委員会で質疑で取り上げていくということは、これは今後もあり得ると思います。

○細野議員の党役職辞任について

【NHK・山枡記者】
 細野議員の代表代行辞任を受けて、蓮舫代表の求心力の低下を指摘あるいは懸念する声が党内から出ている。幹事長ご自身、今回のことをどうご覧になっていて、態勢の立て直しにどう取り組んでいこうとお考えか。

【幹事長】
 細野さんについては、残念ながら辞職願が出ましたので、先般の執行役員会で代表が受理するということになりました。辞職自体は大変残念なことだと思います。
 ただ、細野さんもおっしゃっていましたが、執行部からは降りるけれども一議員としてはきちっと蓮舫体制をサポートしていきます、というお話もされておられました。特に彼がやってきたのは政策のアップグレード、政権公約につながることですよね。それは政調会長中心にやっておりましたが、そういうサポートもしてもらっていましたし、特にIT対策なども担当していただいていたので、党の幹部は降りたとしても、引き続きそういうことについてのサポートはこれからもお願いをしていきたいと思います。
 したがって、実務的には機能が低下することのないように心がけていきたいと思います。

【NHK・山枡記者】
 先週の長島議員の離党、あるいは都議選での公認候補者の相次ぐ離党、そして細野さんの代行辞任という形で、一つ一つ事案の背景は違うと思うので、全てつなげて見るわけにはいかないと思うが、こういうふうに続いてくると、国民から見たときに民進党が政権交代可能な、自民党に代わり得る存在なのかどうかということに対する疑念というか、もっと言えば不信感みたいなものも募ってくると思うが、この事態はどうご覧になっているか。

【幹事長】
 結果的には国民にご心配をおかけする事態が続いているということだと思います。
 そういう一番苦しい時、困難な時だからこそ、国会での対応、あるいは選挙対策の準備、苦しいけどしっかり前に進むために、みんなで頑張って一丸となって、心を合わせて進んでいけるように努力していきたいと思います。

【フリーランス・安積記者】
 長島さんの離党にしても細野さんの党役員辞任にしても、その理由が、民進党の中で異質なものに対して、メインストリームから外れているものに対して、許容性がないようなイメージがある。民進党は共生とか包括といったところを看板に掲げているが、実質的には結構排他的なのではないかというイメージが今回できてしまったわけだが、これについてどうお考えか。

【幹事長】
 代表代行だった人を異質なものとして排他的に扱うということは、あり得ないではないですか。そして長島氏についても、それはやはり文科の筆頭理事としてお願いをし、排他的に扱ってきたことはないと我々は思っている。
 その受け止め方が違うとするならば、それがどこにあったのかということは真摯に考えなければなりませんが、排他的にはじいてきたという認識は基本的にはないです。

【フリーランス・安積記者】
 長島さんは防衛・安全保障関係の専門家だが、南スーダン(PKO)の「駆けつけ警護」派遣の時に、幹事長はここの席で、LLE(Life=命、Lim=手足、Eye=目)について、兵士の命・手足・目を大事にしなければいけないということに言及された。あれのちょっと前に私の原稿、長島さんのインタビューを読まれたと思う。LLEについては自民党の議論の中であまり出てきていない話だが、こういったところが何で外部からの原稿で幹事長が言及されるのか。内部でもっとこういうところを審議されなかったのかというところで、間接的なところ、そういったところの活用が十分なされていなかったのではないかという印象を持ったが。

【幹事長】
 LLEについては、長島氏のアイデアというか発言というか、とても参考になっていました。その他でも、例えば領域警備のあり方、グレーゾーンの問題などでも、非常に現実的な対応をずっとやってくれました。一つ一つ取り上げませんが、彼のやってきたことは基本的には評価を党内ではされていると思います。その評価をあえておとしめているということはないと思いますし、これまでやってきたことについての評価は決して変わるものではないと思います。

【東京新聞・我那覇記者】
 細野さんに関して、この間、静岡県知事選への出馬も取り沙汰されている。一議員の進退にかかわる話ではあるが、幹事長としてこの可能性、離党なり県知事選への出馬なりについてどういうふうにご覧になっているか。

【幹事長】
 細野氏もおっしゃっていると思いますが、あくまで川勝現知事に引き続きの出馬を要請しているというのが細野氏の立場だと理解をしています。

【読売新聞・藤原記者】
 長島さんと細野さんのことに関連して。先週、蓮舫代表の記者会見の中で、どういう形で党のガバナンスを維持していくのかもう一度考えたい、というご発言があった。この半年余りの党運営を振り返って、今、執行部として反省すべき点や改善すべき点、そういうところを感じている部分があるかということと、細野代行の後任については、置く、置かないを含めて、どういうお考えか。

【幹事長】
 現時点では、補充するとかしないということは、これは党の幹部人事の中でも最高レベルのことですので、代表がご判断することだと思いますが、代表代行は2人いらっしゃいますから、細野さんが担務してきたものはみんなであらためて分担し合いながら、また細野さんにも、幹部ではなくなりましたが、引き続きいろいろな面でご協力をお願いしていくということにおいて、ガバナンスに支障が出ないようにやっていきたいと思います。

○「共謀罪」法案 金田法務大臣の答弁について

【東京新聞・我那覇記者】
 いわゆる「共謀罪」についてお尋ねしたい。金田大臣がきょうも答弁に立っていたが、先週の委員会で、副大臣や政務官が金田大臣に代わって答弁する姿が目立っていた。きょうの質問の中でも、政府参考人を呼んでいただきたいというような、答弁を回避するようにも見える姿があったが、この点、幹事長としてはどう受け止めているか。

【幹事長】
 ちょっときょう(17日・衆・決算行政監視委員会)のやりとりは、私、直接見ていないので、何とも言えませんが、間接的に聞いているところによると、きょうの一番の問題は、いわゆる罪名(対象犯罪)の数え方に「一定のルールはない」などという驚くべき発言をしたということは聞いています。
 その他のやりとりについては、詳細は後から報告を受けたいと思いますが、そういう答弁をする方なので、「危なっかしい」と政府が思った時には、やはり誰かに代えて、できるだけ金田さんを隠そうという動きが出てくることは想定されますよね。いや、そうではなくて、やはり基本的には担当する大臣がきちっと説明して国民が納得するかが大事なわけですから、その大臣への答弁を求め続けていくということは、我々はこれからも引き続きやっていきたいと思います。

【東京新聞・我那覇記者】
 (対象犯罪の)数え方に「ルールはない」という、このことについて何かお感じになることはあるか。

【幹事長】
 これまでは、例えば絞り込みをするとか、いろいろなことを言ってきたわけではないですか。「ルールはない」と言い出したら、罪名(対象犯罪数)がどんどん拡散していく。どんどんどんどん、この対象が広がるということではないですか。それはちょっと聞き捨てならない話ではないかなと思いました。

○世論調査の結果について

【産経新聞・豊田記者】
 弊社とFNNの合同世論調査で、民進党の支持率が結党以来最低の6.6%になってしまった。最近では、先ほどから話題に上がっているように、長島さんの離党や細野さんの辞任など支持率に影響を与えそうな出来事があったが、幹事長としてはこの数字について、どのようなことが背景にあると分析されるかということと、対策について伺いたい。

【幹事長】
 分析は、今おっしゃったとおりでしょうね。先週、残念なことが続きましたことが、そういう世論調査の結果になっているのだろうと思います。極めて残念なことですし、国民に申しわけないと思いますので、極めて苦しい時期ですが、あらためて国会対策・選挙対策、しっかりと心して臨んでいきたいと思います。

○森友学園問題について

【フリーランス・上出記者】
 森友問題に関連して伺いたい。しばらく音沙汰がなかったが、総理夫人付の谷査恵子さんが南アフリカとか南米に転勤という話が一時出て、これは広報が、3月末の段階では、根も葉もないことだと。今またあらためて一部メディアで、今度はイタリアとかヨーロッパ、JETROへの出向と。広報に確認したら、今度は否定はしないで、個別の職員については言うことができないと。明日、大臣会見で聞けるかもしれないが。この問題も含めてその後の森友問題の追及、それから昭恵夫人の証人喚問、これについてどのように考えているか。

【幹事長】
 ご夫人付の政府職員の方については、例えばファックスの回答などもご自身の判断でやってきたような答弁がずっと続いてきました。その方が今度は、これは本当かどうかわからないのですね、異動があるのかないのかということもわかりませんが、もしそういうことがあるならば、今度はその人を隠そうとするような動きとしか見えませんので、極めて無責任なやり方だと思います。