民進、共産、自由、社民の野党4党の幹事長・書記局長が民進党の呼びかけで26日午後、国会内で会談した。

 野田佳彦幹事長は会談後記者団に対し、(1)今村復興大臣の問題で衆参の予算委で集中審議開催を求める(2)共謀罪の廃案に向けての結束(3)沖縄県の辺野古の新基地建設問題(4)森友学園問題(5)総選挙に向けた4党の連携――の5点について協議をしたと述べた。

 野田幹事長は、「今村元大臣は議員辞職に相当するとの認識は共有したが、安倍総理の任命責任の問題もある。加えて政権全体に緩みがある」と指摘し、集中審議が必要だと述べた。

 自民党の二階幹事長の「人の頭をたたいて血を出したという話ではない。いちいち首を取るまで張り切らなくていい」などのマスコミ批判発言については、「被災者の皆さんは、まだ傷を負っている方がたくさんいる。その傷を塩でゴリゴリと触るような、非常に痛みを伴うことをしたのではないか」と話し、同じような発言がこの政権から出るのではと指摘した。

 復興大臣の問題が相次いでおり、ポストだけがあてがわれているのではとの問いに野田幹事長は、「どれだけ復興を真剣に考えているかが問われる。あらためて国会でも復興の意義を確認していかなければいけないと思うので、このことは予算の中で集中的にしっかり議論を進めていきたい」と答えた。