蓮舫代表は9日午後、参院予算委員会での質疑後、記者団の取材に応じた。

 質疑の中で安倍総理が「憲法改正は審査会で議論が詰まってきている」と答弁したことについて、「実際の審査会では憲法改正の絞り込みを一切していない。一体どこを見て『機が熟してきた』と判断しているのか。なぜ今憲法改正し2020年の施行を目指すのか、なぜ党内議論を高めるのに読売新聞だけを使うのか全く理解できない」と批判した。

 共謀罪について金田法務大臣が「デジタル情報は監視しない」と答弁したことについては、「当初は『対象にする』と言っていたが、生活の一部になっている携帯電話やパソコン等の通信について質問すると『一切ならない』とわずか10分足らずで答弁が180度変わった。果たしてどちらが正しいのか、これから大きな論点になると思う。知らないうちに情報が抜き取られないためにどのような担保があるのか、もっと丁寧に審議をしなければならない」と述べた。

 共謀罪法案の採決については、「反対だ。特にこのような答弁をする金田大臣の下で共謀罪が施行されていくとなると不安しか覚えない。刑事局長に説明をしてもらわないと答えられないのでは大臣の任にあらずだ」と批判した。