民進党籍のある自治体議員や党と友好関係にある自治体議員などでつくる「地方自治体議員フォーラム」は8、9の両日、2017年度の総会・全国研修会を東京都内で開いた。全国各地から400人以上の自治体議員が参加した(写真上は主催者を代表してあいさつするフォーラム世話人代表の鈴木正穂京都市会議員)。

■鈴木正穂・地方自治体議員フォーラム世話人代表あいさつ

 フォーラム世話人代表である鈴木正穂京都市議が主催者を代表してあいさつ。「昨年は参院選挙、党内では代表選挙が行われ、蓮舫代表の新体制のもと自治体議員の声を党運営に生かすことを目的に本部常任幹事会のメンバーに選出されてその1席を預かり、地域で頑張っている皆さんの声を本部へ届けてきた。また、本部からの情報を自治体議員の皆さんに届ける役割を担ってきており、今後も皆さん方の声を聞かせていただきたい」と話した。

■佐々木隆博党組織委員長あいさつ

佐々木隆博党組織委員長

佐々木隆博党組織委員長

 党組織委員長の佐々木隆博衆院議員は、党からの報告として、ブロック代表者で組織する自治体議員局会議の開催を定例化したことや、局の中に自治体議員の抱える課題のひとつである自治体議員の年金に関するプロジェクトチームを立ち上げ、調査研究を進めていることに触れた。また、党運営の意志決定機関である常任幹事会のメンバーに鈴木代表世話人が就任し、自治体議員の意見や声を届ける役割を担っていただいていることなど、これまでの自治体議員局の取り組みを説明した。最後に「1年に1度、自治体議員が集まるこのフォーラムで、多くの仲間との意見交換し、交流を深めてお互いに切磋琢磨(せっさたくま)する機会にしてほしい」と呼びかけた。

■大渕健フォーラム世話人副代表による報告・提案の承認等

大渕健・フォーラム世話人副代表

大渕健フォーラム世話人副代表

 フォーラム世話人副代表である大渕健新潟県議がこの1年間の各都道府県やブロックごとの活動の報告や今後への提案等を行い、承認された。






■「FOR NEXT」推進地方議員プロジェクト結成の提案

福山哲郎党幹事長代理

福山哲郎党幹事長代理

 総会終了後には沖縄・九州ブロック代表世話人である渡辺創宮崎県議が「FOR NXET」推進地方議員プロジェクト結成を提案。党幹事長代理の福山哲郎参院議員がこれまでの「FOR NEXT」キャンペーンの取り組みを説明した。同キャンペーンは、女性や子ども、非正規労働者など様々な困難に直面しながらもそれを乗り越えようとする人々、地域が持っているエネルギーを発揮して地域の新しい活性化に挑戦する人々などと語り合い、ともに考えながら、その現実を一緒に変えていくという取り組み。

渡辺創宮崎県議

渡辺創宮崎県議

 「これまでは、蓮舫代表をはじめ国会議員・党本部中心に動いてきたが、民進党の姿勢を国民に示す一大プロジェクトにステージアップさせるためには、国会活動との連動や情報発信の強化など課題は少なくない。特に都道府県連や各総支部も含めた全党的な取り組みに拡大できるか否かはキャンペーンの成否を左右する。『FOR NEXT』キャンペーンは今の政治が汲み取れていない多様な声を聴くことであり、暮らしの中や地域の中にある切実な課題に寄り添おうとすることであり、最前線の現場に足を運び、課題を共有し、連帯することによって力を高め、状況を一歩一歩前進させていく。これは、まさに私たち自治体議員の活動の真髄だと考える。自治体議員が担い手の大きな柱となることによって、地方を含めた党全体が参加意識を持ち、『FOR NEXT』を国民との共感を築くキャンペーンに成長させていきたい」と渡辺議員は説明し、翌朝のスタート会議への参加を呼びかけた。