蓮舫代表は12日夜、東京・八王子市を訪れ、7月に実施される東京都議会議員選挙の党公認候補予定者の安藤修三(あんどう・おさみ)八王子市議(写真上)の決起集会で「民進党は都民のための政治を行っていく」と訴えた。

蓮舫代表
 蓮舫代表は、待機児童の解消をはじめ子育て・教育の支援、介護・医療の充実や防災・災害対策の強化など東京都が取り組みを進めるべき政策課題を取り上げ、「これまで、いつ誰が判断したのか分からない政治が行われてきた結果、こうした命を守るための政策の優先順位が低かった。間違った政治、閉ざされた政治、特別の人たちのためだけの政治はもうやめよう。私たち民進党はこうした古い政治に抗い、都民のための政治を行っていく」などと訴えた。

 安藤候補予定者は、都議選に挑むに当たって「小池都知事の足らざるところを指摘し、提案していくわれわれの立ち位置こそが求められている。地域を歩いて声を聴き、政策に届けていく」「自己責任が叫ばれる社会で高齢者の孤立死は23区以内で年約3千人、児童虐待は都内で年約1万件に上り、弱い者がさらに弱い者を傷つける悲劇が生まれている。しっかりと政策を提案していくことでこうした閉塞感を打破していきたい」と決意を表明。小池都政では規制改革や情報公開は進む一方、欠けている視点があるとして、特に三多摩地区の振興、三多摩地区の格差是正を提案していく考えを示した。

決起集会

 その一例として、働く場所と住む地域との「職住近接」を掲げ、「若者が働き続けられる雇用の場をつくっていく。優遇税制や補助金の創設などを通じて企業招致を進めていく。働き方が変わることで仕事と家庭、仕事と地域の両立ができる。地元三多摩地区に税収が落ちることになり法人税の税収格差が是正される。こうした未来を見据えた視点で知事に提案していきたい」と表明。「小池さんのイエスマンにはならない。知事が間違った方向に導こうとしたらしっかり正していく。いばらの道だがしっかりと指摘、提案をしていく姿勢で臨んでいきたい」と力を込めた。

 今年3歳になる子どもを持つ父親として「子どもたちの未来を切り開く。未来のためにも暮らすまちを活性化し、次の世代につないでいきたい」とも表明。「閉塞感が覆っている社会で大人たちの余裕を取り戻し、人間らしい暮らしを取り戻すために負けるわけにはいかない。全力を尽くして戦っていく」と誓った。

 集会には、高橋斉久(たかはし・なりひさ)東京都24区総支部長はじめ、民進党八王子市議団や市民・民進クラブの所属議員ら多くの仲間が参集。八王子市議としての実績を称え、今夏の都議選勝利に向けエールを送った。