蓮舫代表は28日、7月に実施される東京都議選の党公認候補予定者である松下玲子(まつした・れいこ)前都議会議員、菅直人元総理大臣らとともに東京・武蔵野市内のJR・吉祥寺駅前で街頭演説を行った。

 蓮舫代表は、「都政は二元代表制。行政を執行する都知事と、その行政が間違っているか正しいかどうかを判断する都議会。都民が持っているうちのもう1票をこの夏に行使してほしい。そのときの判断材料は、これまでのように都知事が言っていることはすべて正しいと付いていくような陳情政治なのか、正しいところは正しいと言い、間違っているところは間違っていると言える勇気かが問われている」などと呼び掛けた。

 松下前都議は、「人への投資は未来への投資だ」と力説。都議4年目に出産し、産休も育休もないなか、子どもを抱えながら保育所探しに奔走した経験を持つ立場から待機児童問題に言及し、「東京で安心して子どもを生み、育て、働き続けられる社会にしたい」「保育士の待遇改善や、保育園・社会福祉施設の安定した運営を社会が支援することが重要」などと訴えた。

 また、「安倍政権の暴走を止めるための意思表明をできる機会。二元代表制の都政で知事と議員は対等であり子分ではない。小池都政に対し是々非々で考え、しっかりチェックできる議会が必要だ」と強調。「子育てする者、女性、生活者の視点を都政に取り入れ、日本の社会を変えていきたい」と決意を語った。

 菅元総理は、松下前都議が現職時に築地市場の豊洲移転に一貫して反対してきたことや、現職都議として初めて出産し、子育てをしている立場から子育て問題にも実感をもって取り組んできたことなど、活動実績をアピールした。