全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)の第33回定期大会が6日午前、東京都内で開かれ、来賓として近藤洋介選挙対策委員長代理が出席し、あいさつした。

近藤洋介選挙対策委員長代理

近藤洋介選挙対策委員長代理

 近藤選対委員長代理は昨年の参議院選挙でJR総連の組織内議員であった田城郁前参院議員が落選したことに触れ「非常に残念で、民進党の力不足でもある」と反省を述べた。また「政治は絶望との戦いでもある。現実がいかに悲惨な状況でも、ものを言い続ける気概を持った者だけが政治に取り組むこと出来る」と述べ、前文部科学省事務次官に関わる首相官邸周辺の対応や総理の側近のジャーナリストの逮捕状が取り下げられた事例等を上げ、「既に『治安維持法』まがいの情報操作が行われている。しかしもっと恐ろしいのはわれわれの中に萎縮が始まっていること自体、共謀罪の効果が出ていると言わざるを得ない」と指摘し、「今の安倍政権の異常な政権運営に対峙(たいじ)することが今のわれわれの使命でもある」と力を込めた。

JR総連 榎本一夫中央執行委員長

JR総連 榎本一夫中央執行委員長

 JR総連の榎本一夫執行委員長は主催者あいさつで「本大会はJR総連結成30周年という記念すべき大会である。この30年、あらゆる意味で貴重な経験をして無念と挫折を繰り返してきたが、『人間であること』を求めて命と平和を守る戦い――『抵抗とヒューマニズム』――をかたくなに守り続けてきた。これからも連合とICLS(国際労働者交流センター)の一員として、感謝の気持ちと連帯を忘れることなく、全組合員と共に次なる課題に向けてチャレンジすることを誓う」と述べた。

 また夕刻には記念レセプションが開かれ、小川敏夫参院議員会長、小川勝也参院幹事長をはじめ民進党国会議員が参加した。