民進党は6日午後、「加計学園疑惑調査チーム」の会合を国会内で開いた。

 共同座長の桜井充参院議員は冒頭、いわゆる偽メール問題について触れ、「出どころの知らないメールはあの時も一緒。でもあの当時は、ここが違うから偽メールだと証明したにも関わらず、今回は出どころが分からないといって調べないというのは、非常におかしな話。なぜそういう差が出てくるのか」と、文部科学省に回答を求めた。

 これに対し、文部科学省の担当者は、「あまた出所不明のものがあるので、それについては再調査しない」と答え、その差についての回答はなかった。

 また党が独自に入手した、昨年11月9日の国家戦略特区諮問会議の想定問答とされる資料について質問。この時点では獣医学部の設置が今治市に決まっていないにも関わらず、「今治市において獣医学部を設置する特定事業者はどのように選定されるのか」などの記載がある。今治市に獣医学部を新設する前提での想定問答なのか確認した。

 担当者は、「文書(想定問答)は承知していない。それを前提で11月9日時点で今治市ありきではなかった」と説明した。

 「今治を中心にこういう質問が出るということを想定していたということか」との質問には、「いろいろな可能性はシミュレーションしている」と説明した。

 「想定問答は行政文書か」との質問には、「ケースバイケース。あくまでも自分の個人メモとして使っている場合はある」と述べ、今回の想定問答を行政文書として公表しないためとも受け取れる回答をした。

 こうしたやりとりをふまえ、11月9日の国家戦略特区諮問会議の開催に関する残っている行政文書をすべて提出することなどを求めて会議を終えた。