民進党の蓮舫代表は11日、7月に実施される東京都議会議員選挙の党公認候補予定者である浅野克彦(あさの・かつひこ)都議会議員、木内孝胤衆院議員らとともに東京・練馬区内の光が丘駅前で街頭演説を行った。

 現在の都政、国政の現状を踏まえて蓮舫代表は、「今ほど、東京都でも国会でも議会の良識が問われていることはないと思う。力強い権力の前で臆することなく、間違いを『間違いではないか』と正す行政監視の力が野党に求められている」と述べた。その理由について、「自民、公明、維新の全員が首相官邸を守り、国民の声に背を向けているからだ」と説明し、加計学園疑惑に象徴される「政官業の癒着を私たちは絶対に許してはならない」と訴えた。

 浅野都議は、「絶対忘れてはならない視点がある」と切り出し、最近の「東京大改革」をはじめ、30年以上にもわたって「改革」という言葉が使われてきたが、「一向に変わっていない」と指摘。その原因が「何のために改革をするか。その目的を言わずに『改革』を唱える人が多いからだ」と断じた。政治の改革の目的について「日々の暮らし・介護・教育など、生活が良くなった都民が思えるように変えることだ」と力を込めた。

 「目的を忘れなければ自分がブレることはない」と、民進党にとどまって活動を続けている思いについて「ゆくゆくはどんなに権力が暴走したとしても、それに代わり得る存在を国民のために必ず創っておかなければならない。そのために私は民進党にいる。だからここから離れようなんて気は全くない。20、30年かかっても理想とする社会を創る。それは全て困ったときに国民がいつでも権力にストップをかけられる、そのための安全装置だ」と力説した。