蓮舫代表は18日午前、東京・八王子市内の南大沢駅前で東京都議会議員選挙の安藤おさみ(あんどう・おさみ)党公認候補予定者らとともに街頭演説を行った。

 蓮舫代表は、加計学園問題で、政府が問題となっている文書の存在を否定し続けてきたことや、国家戦略特区への獣医学部新設が加計学園ありきで進められてきたのではないかという疑惑などを念頭に「久しぶりに見た。政官業の癒着。古い古い古い自民党の政治が1強のもとで遺伝子が戻りつつある。先祖帰りしつつある。だから、われわれは改革の手をしっかりと掲げ続けたい」と古い体質の政治に戻しつつある安倍1強政治を民進党が変えていくことを訴えた。

 豊洲移転問題については、「もう6千億円使った。全部皆さんの税金。皆さんが1年間に都民税を2兆円納めて何に使われているか知っているか。6千億円というのは海上保安庁の予算の3年分。そんなお金が使われて豊洲に移動できないなんていう状態になって、だれが責任を取ったか。(石原)都知事は満額退職金をもらって、百条委員会では『記憶にない』。当時、都知事を持ち上げた自民党、公明党の都議会の諸君。誰が責任を取ったか。わびもせず、しれっと今回の都議会議員選挙に手を挙げているとしたら、ぜひ皆さん問うてほしい。あなたは止めたのか、知っていたのかと。あらためて責任を取らない政治、情報公開にふたをする政治、いつどこで誰が何を決めているか分からない政治。古い古い古い自民党の政治と私たち民進党は向き合う」などと無責任体質の自民、公明党の政治と対決していく姿勢を示した。

 安藤候補予定者は「三多摩格差の解消を小池都知事から1度も聞いたことがない」と述べ、「この10年間で八王子の法人税収はどんどん右肩下がりになっている。企業の数も減ってきている。近くには都立大学をはじめとして多くの学校が八王子にある。若い学生や優秀な力がたくさんあるにもかかわらず、働く場所がないからほとんど卒業と同時に学生が市外に出て行ってしまう、なかなか若者が定着しない。こういった状況がずっと続いていた。これをぜひとも変えていきたい。そのためには三多摩、八王子への企業立地補助金の新設、そして優遇税制。今後東京都のあらゆる政策手段を駆使して、この八王子、三多摩に働く場所を持っていける。これができれば皆さん方の暮らしは大きく変わると思う」などと地元八王子を活性化させるための政策を訴えた。

 他に高橋斉久東京都24区総支部長、伊藤忠之、小林ひろえ、星野直美各八王子市議会議員、小林弘幸山梨県第2区総支部長らも演説を行った。