野田佳彦幹事長は3日、全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会(以下、電機連合)が横浜市内で開いた第65回定期大会に来賓として出席し、連帯のあいさつをした。

 野田幹事長は、本大会への祝意と民進党に対する支援御礼、本年2月に逝去された電機連合名誉顧問の故中村正男元衆院議員(民進党大阪府連顧問、衆院4期)への弔意を表した後、2日投開票の都議選について「三鷹市の中村候補をはじめ、民進党公認候補へ多くの支援を頂き感謝申し上げる」と述べた。その上で「安倍政治に対するノーの意思表示、小池知事にイエスとの大きな流れの中、私たちが存在感を示すことができなかったのが厳しい結果につながった。しかし自民党政治に対する国民の嫌悪感を膨らませたのは民進党で、特に共謀罪法案、森友・加計疑惑での追及が安倍政治のおごりを浮き彫りにした。稲田大臣の自衛隊発言を含め政権のチェック機関として野党の役割をまず果たさねばならない」と述べた。

野中孝泰電機連合中央執行委員長

野中孝泰電機連合中央執行委員長

 野中孝泰電機連合中央執行委員長から党への叱咤激励を頂いたことに対し、野田幹事長は「働く者、国民の期待に応えられる政党になるよう、もう一度信頼を獲得できる政党を目指す。政権を担い得る政党としてわれわれの立ち位置をはっきりして政策を打ち出すことが大事だ。経済や産業に関わる政策が重要であり、電機連合の皆さんと緊密に連携を取りながらわれわれの政策にも大いに取り入れていきたい。来週11日に貴会役員の皆さんとの政策懇談会が予定されており、そうした機会も通じて緊密に連携をとらせて頂きたい」と述べた。

 野中電機連合委員長は、民進党に対し「国民の信頼、組合員の信頼を取り戻すために、民進党に今は国政運営に緊張感を与える野党として、将来は再び政権を担当する能力がある政党であることを行動で示していただきたい」と期待を込めたあいさつをした。

 定期大会には電機連合顧問でもある大畠章宏衆院議員、石上俊雄・矢田わか子両参院議員、「社会に貢献する電機産業を考える会」の大塚耕平参院議員、後藤祐一衆院議員も来賓として出席した。

電機連合 第65回定期大会

電機連合 第65回定期大会