蓮舫代表は13日午後、定例記者会見を国会内で開き、(1)九州北部豪雨(2)野党が臨時国会開催を憲法に基づき要求してから20日経過したこと(3)教育大・教育学部の統合――等についての見解を語った。

 蓮舫代表は、「亡くなられた方々に心からご冥福をお祈りしたい。また引き続き救命救助に全力を上げていただきたい」と述べ、安倍総理が激甚災害の早期指定の方針を示したことについて「安全の確保に向けて、より一歩力強い対策を講じていただきたい。私たちも出来得る限りの協力をしたい」と述べた。

 また民進党は、発生直後に現地県連に情報収集を指示、党本部に対策本部を立ち上げるなどの対応をしているが、必要な対策などを確認するため15日に蓮舫代表らが現地入りすることを表明した。

 野党が臨時国会開催を憲法に基づき要求してから12日で20日経ったことについて、自民党の改憲草案では「要求があった日から20日以内に臨時国会が召集されなければならない」としていることに触れ、「なぜ、改憲を自ら強く主張する総理が、こうした自民党の改憲草案を守らないのか。強く抗議をしたい」と述べた。さらに、加計・森友問題だけでなく、九州北部の災害や日欧EPAなど多方面で山積している政治課題に対応するためにも一日も早い臨時国会の開会を求めた。

 文部科学省が国立の教育大・教育学部を統合する検討をしているという報道に対し、「獣医学部新設は全国展開し広げていく一方、少子化を踏まえ教育学部は整理統合することが政府の方針だとすれば、こんなに相矛盾することはない」と述べ、国会を開き政府から説明をするよう求めた。

 蓮舫代表が戸籍の公開をする意向を示したとの報道については、「『私自身が既に台湾の籍を有していないことが分かる部分』をお伝えする準備がある」と述べ、18日に行われる都議選総括の最後のブロック会議、執行役員会と常任幹事会の後に蓮舫代表がこの件で記者会見を開くと説明した。

 政府が連合の要請を受け入れて、いわゆる「残業代ゼロ法案」の修正を行うことで合意したたとの報道については、今朝、連合の神津会長から蓮舫代表に「コミュニケーション不足だったことに対して陳謝をしたい」と電話があったことを明かし、大串政調会長に密な連絡をとるよう指示をしたと述べた。その上で法案については、「どういう内容のものが出てくるのか見なければ現段階では話せないが、しっかりとした党内手続きをとる」と述べた。

 都議選の総括については、「都議選は惨敗。なぜ負けたのかしっかりと総括し、その途中経過で今、仲間の大事な声を伺っている。それを聞いた上で、何が足りなくて、何を打ち出し、どうすればわれわれが選択していただける政党になれるのか、積極的な支持をいただけるのか、そう認識していただける民進党になれるのかをまとめていくことが大事」と述べた。