野田佳彦幹事長は12日、日本私鉄労働組合総連合会(以下、私鉄総連)が兵庫県姫路市内で開いた第84回定期大会に来賓として出席し、連帯のあいさつをした。

 野田幹事長は、私鉄総連結成70年と定期大会への祝意を表し、全国各地の各級選挙での支援への御礼の後、今回の都議選について「自民党に対する不信、批判をわれわれが残念ながら受け止めることができなかった。結果を謙虚に受け止めながらどうしたら民進党が受け皿として評価いただけるのか、真摯(しんし)な議論をして月内には全議員に諮ったうえで総括をまとめ前進していきたい」と述べた。

あいさつする野田幹事長

あいさつする野田幹事長

 また「民進党が自民党に代わる受け皿としてまだ広く認めていただけていない最大の理由は、どういう政権構想を持っているか、民進党に政権を預けるとどう変わるのか、そこが明確に伝わっていない。党の理念は明確で「自由」「共生」「未来への責任」。そして立ち位置は「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場にたって政策を分かりやすくお示しすることが何よりも大事なテーマだ。国民の皆さんにきちんとメッセージが伝わるように研さん努力をしていきたい」と決意を表した。さらに、大会2日目に確認される予定の「もりやたかし」氏(私鉄総連組織内として次期参院選擁立)について、「交通政策分野で皆さんの声を政治に反映させるためにも、全力で押し上げていただきたい」と述べた。

 定期大会には、私鉄総連準組織内議員の辻元清美衆院議員も出席した。